ハイよ~!シルバー!

十年来の夢だった歩き遍路。定年と同時に四国八十八ヶ所と別格二十寺を通しで歩きました。その体験を発信しています。

遍路本『僕の歩き遍路四国八十八ヶ所巡り』に込められた心構えとは?

更新2024年12月31日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

今回は遍路本を読んだ感想です。

読んだのは、「僕の歩き遍路四国八十八ヶ所巡り」です。

 

 

著者プロフィール

著者 中野周平

京都大学農学部から同大学大学院卒業

30歳で仕事を辞め、四国遍路の通し打ちに挑む

現在は岐阜県に在住し、果樹園で働きながらイラストレーターや文筆家としても活動

 

理系で高学歴と聞けば、どうしても頭でっかちの堅い本をイメージしてしまう。

哲学的で論理的なお堅い文章ほど、読みにくいものはない。

 

偏見、そう偏見に違いない。

でも、そう考えるのは私だけであろうか。

 

しかし、心配はいらない。

プロフィールにあるように、この著者は文筆家でありイラストレーターなのだ。

 

本書を読んでみると、文章は読みやすいし、お手製のイラストが描かれていて、さらにわかりやすくなっている。

 

これから歩き遍路をする者にとって参考になる話が満載だ。

野宿を考えているなら、特におすすめしたい。

 

では、ここから具体的に内容をお伝えしょう。

 

筆者にとって、これが初めての遍路ではない。

区切り打ちに関しては2回も経験している。

 

今回のメインは野宿だ。

梅雨に歩いためずらしい記録でもある。

 

一番霊山寺から八十八番大窪寺まで四十六日間かかって歩き通している。

章立てが日にちごとになっているのでとてもわかりやすい。

 

その日の文章の終わりのページには歩いた工程がイラストで描かれている。

これは以前紹介した「私のお遍路日記 歩いて回る四国88ヵ所」と同じスタイルだ。

 

koreshiru.hatenablog.com

 

「私のお遍路日記」はいまでも名著であると思っている。

 

残念なのは、平成17年の出版であることと、同じスタイルの本が出版されてこなかったことだ。

 

そこに本書だ。

確かに、男と女あるいは宿泊場所の違いはある。

 

しかし、そんなことは問題ではない。

 

本書は間違いなく令和の時代の「私のお遍路日記」である。

「私のお遍路日記」の情報の古さが気になる人は是非、本書を手にとってもらいたい。

 

本書は2020年6月から8月にかけて、コロナ禍のなか通し打ちをしたときの記録である。

 

野宿

この著者の旅は何度も言うが、野宿がメインである。

野宿を経験したことがない人間からすれば、ものすごく興味をそそられる。

 

野宿するのは、内向的な自分にもこんなサバイバルなことができるんだぞ、という痩せ我慢のような意識があるからだそうだ。

 

どんなところで野宿するのだろうか。

野宿ならではの苦労話も多い。

 

一昔前なら場所探しであまり苦労することもなかっただろう。

ところが本書を読むと、現在では野宿禁止の場所が多いことに気づいてしまう。

 

不幸なことである。

これは、コロナの影響ばかりではないらしい。

 

民家や道から死角なるような川原でも野宿しなければならない

しかし、川原ならではのメリットを見つける。

 

そう、風呂代わりに川で水浴びができることだ。

四国の川がきれいでよかったと他人事ながら思う。

 

道の駅でもテントは張れるが、どこの道の駅でもオッケーかといえば、今はそうではない。

「野宿禁止」の張り紙によって、近所の空き地でこそこそ寝るはめにもなる。

 

四国にはヘンロ小屋という休憩所があり、そこでテントを張って寝るシーンも多い。

ヘンロ小屋は「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」により四国各地に作られ続けているありがたい存在だ。

 

その維持管理は地元のボランティアに任されている。

だから、ヘンロ小屋で野宿できるどうかは地元の判断次第だ。

 

お寺の通夜堂も以前は野宿の定番だと聞く。

いまは諸事情で泊まれないお寺もあり、著者はたいへん悔しい思いもした。

 

五十八番仙游寺では通夜堂に泊らせてもらい、お接待で温泉にも入れてもらっていた。

翌朝は初めてのお勤めを経験している。

 

以前からこのお寺の住職が親切なことは有名だったが、この時も変わっていないのがうれしい。

 

公園などの東屋も利用する野宿遍路は多い。

筆者ももちろん利用していた。

 

寝るのに不便だと思うが、しかたがないのだろう。

 

雨が降らない日は、なんでもないそのへんで寝ることもあった。

そんな日になんで熟睡できるのか。

 

不思議だ。

 

駐車場や橋の下でテントを張った時はもう7月下旬から8月上旬である。

季節柄、暑苦しさで眠れなかったようだ。

 

外に出ると、蚊の襲撃が待っていた。

 

筆者は、経営者の高齢化やコロナ対策によって、宿が廃業したり、休業したりする状況が続いていくと予想している。

 

そのため、民宿の空白地帯が生まれやすくなっているという。

 

今後もしかしたら、野宿なしでの歩き遍路が難しくなるかもしれない。

であれば、歩き遍路は、もっと野宿のことを知るべきだろう。

 

野宿の知ってほしい心得について、筆者はこう書く。

・菅笠はテントの上に置くべし(お遍路だという目印になる)

 

・近くに民家がある場合は、できれば一声かける

 

・日没後に設置、夜明け前に出発

 

・夜中に騒がない

 

・来た時よりも美しく

 

野宿遍路の全員がこの心得を守れば、野宿禁止の場所が減るに違いない。

 

宿

スマホとモバイルバッテリーの充電が切れそうなときは宿を利用していた。

 

また、身体に不安を覚えたときはもちろん野宿は無理だ。

大雨の日も宿に入るしかない。

 

大学時代の先輩の家や遍路が縁で親しくなった知人宅にもお世話になっていた。

 

旅のスタイル

交通機関に乗ることにこだわりはないようだ。

 

・旅の記念に絵の具を使い各所でスケッチをする。

 お世話になったひとにお礼としてプレゼントすることもあった。

 

・人との交流を大事にする。

 だから、交流の話が類書より多い気がする。

 交流がない日が続くと寂しさを感じているのがわかる。

 

・「休足日」を設ける

 海釣りに行けば、餌の虫に苦戦する。

 虫にはめっぽう弱いタイプだと本人も自覚している。

 

 松山市では市内観光、松山城道後温泉でスケッチ。

 

 石鎚山への登頂

 有名な鎖場に挑戦するも、死ぬかと思ったそうだ。

 

最後に

P299からp300にかけて、「今後、お遍路に挑戦される方へ」という文章が書かれている。

 

「お遍路の心構え」、「事前準備をしっかりと」、「旅の道中では」、「野宿する方へ」、の4項目だ。

筆者が体験してきただけに、説得力のある言葉が並んでいる。

 

これを読めるだけでも、儲けものである。

 

 

 

四国歩き遍路 白衣を選ぶなら、おすすめはコレ!

更新2023年3月21日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

 

遍路で着ていた白衣です。

白衣と書いて、びゃくえと読みます。

 

白衣なんて、現地で適当に買えばいいのでは、と思っていませんか。

あるいは、どの白衣を買えばいいのか分らなかったり、悩んだりしていませんか。

 

だったら、もう大丈夫。

この記事を読めば、どれを選んだらいいのか一発でわかります。

 

もう決めているよという人、ちょっと待ってください。

最終的な判断はこの記事を読んでからでも遅くはありません。

 

さて、おすすめするのはコレ、いっぽ一歩堂の「新・軽快白衣」です。

 

この一択で間違いありません。

遍路のあいだ、快適に歩くことができるでしょう。

 

 

白衣を着る着ないは自由です。

 

それでも、白衣を着て歩くお遍路さんが多いのは事実。

まわりの人に自分が遍路だとわかってもらえるからです。

 

そもそも、白衣を着ていないお遍路さんに出会ったことがありません。

 

そんな白衣ですが、何も考えず現地のお店に置いてあるものを買ってしまいがちです。

どれを買ってもいっしょ、と思いこんでいるから。

 

でもその考え、間違っています。

 

白衣はどれも同じではありません。

どの白衣を選ぶかによって、遍路での快適さに大きな違いが生じるのです。

 

それでは、「新・軽快白衣」を選ぶとどう違うのか。

その理由を詳しくお話ししましょう。

 

理由その1 軽い

白衣は軽い方が使い勝手がいいんです。

 

普通、お遍路は結願まで長期間かかります。

 

快適に歩くには、その時の気温にあわせて、暑さ寒さを調整しなければなりません。

その調整をするのが、衣類になります。

 

つまり、暑ければ脱ぎ、寒ければ着るわけです。

 

だから、お遍路中は重ね着が基本。

日によって、時間によって、脱いだり着たりを繰り返します。

 

一番最後に着るのが白衣。

白衣が軽いと、脱いだり着たりするとき、とても楽なのです。

 

注意点

一番最後に着るので、ワンサイズ大き目のサイズを買いましょう。

 

理由その2 蒸れにくい

寒い日でも歩いていると、どうしても汗をかきます。

かいた汗で蒸れます。

 

蒸れた汗がなかなか乾かないと、気持ち悪く、汗冷えの原因になります。

多くのお遍路さんは我慢するしかないと、あきらめているようです。

 

スポーツウェアにも採用されている素材であれば、吸汗、速乾、通気性に優れています。

 

だから、蒸れにくくなります。

 

「新・軽快白衣」はもちろんスポーツウェア素材を使用しています。

そのため、綿素材のものとは快適さが大違いです。

 

注意点

遍路に行くなら、白衣に限らず、綿素材の衣類を選ぶのはやめておきましょう。

 

理由その3 乾きやすい

宿に乾燥機がないとき、あっても順番を待ちきれないときは、部屋干しします。

翌日までにしっかり乾くには、速乾性が必要です。

 

下着、靴下、タオルなどは乾きやすいものを中心に選ぶことが多いと思います。

ところが、白衣となると、速乾性の商品があることを知らないひとが多いのです。

 

その証拠に、おじいの白衣を見て「知っていれば、こんな白衣を買いたかった」と何度お遍路さんに残念がられたかわかりません。

 

そんなとき、この白衣を選んだ自分を誇らしいと思いました。

 

理由その4 シワになりにくい

翌日歩きはじめるとき、シワがない白衣を着ると、気持ちが引き締まります。

また今日もしっかり歩くぞ、と気合が入るのです。

 

まさに衣服の乱れは気持ちの乱れ。

 

第20番鶴林寺で鶴、第39番延光寺で亀のご朱印を押してもらったとき、どちらの納経所でも、ゴワゴワせず押しやすいと褒められました。

 

速乾性なので、朱印のにじみもなしです。

 

理由その5 白さが変わらない

素材のおかげか、白衣の白さがずーっと続きます。

 

遍路も終盤になると、洗濯していてもくすんだり、黄ばんだりするものです。

この白衣は最後まで新品のようでした。

 

第20番鶴林寺と第39番延光寺で押してもらったご朱印はいまでも鮮やかです。

 

最後に


 

白衣のサイズはS、M、L、LLとあります。

ピッタリしたサイズより、ワンサイズ大きめを選んでください。

 

遍路は重ね着が基本です。

ピッタリサイズは余裕がなく、蒸れやすいと思います。

 

また、日焼け防止のため、夏でも袖付きをおススメします。

 

お金をだせば、もっといい素材の白衣を買えるかもしれません。

 

ただ、3,000円から4,000円の白衣の中では、コストパフォーマンスに優れているのは間違いありません。

 

遍路に行く前、遍路用品を決めるのに本当に苦労しました。

どの経験者のブログを見ても、あれがいい、これがいいと何種類もの商品を紹介しているのです。

 

親切なのはわかります。

しかし、種類が多くてどれがいいのか、迷うばかりで決まらないのです。

 

予算には限りがあります。

その範囲でベストな選択はどれなのか?

 

遍路に行ってから、後悔したくない。

それで、あれこれ調べては、決断できずに迷っていました。

 

どれがベストなのか、誰か経験者に決めてほしい。

そんなブログを探し求めていました。

 

遍路に行って、やっとわかったことがあります。

 

人がどれだけいいと言おうが、自分がどれだけ悩み迷おうが、実際使っていい商品もあれば、それほどでもない商品もある。

 

結局、唯一の正解などはないのです。

あるのは、自分が使った結果のみ。

 

だから当ブログでは、実際お遍路で使ってみて、いいと思った商品だけを紹介しています。

 

すでに紹介した商品の記事はこちら。

 

koreshiru.hatenablog.com

 

koreshiru.hatenablog.com

 

koreshiru.hatenablog.com

 

koreshiru.hatenablog.com

 

なにごとも、知っていることは、役に立ちます。

逆に言えば知らないと、損します。

 

情報賢者になって、お遍路を快適に過ごしましょう。

菅笠ー知らないと損する豆知識

 


更新2023年3月8日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

今回は知らないと損する菅笠の豆知識です。

事前に知ることで、本番で困った!を防ぎましょう。

 

 

知らないと損

 

かぶり方

梵字」が前、「同行二人」が後ろに来るようにかぶります。

どうでもいいように思いますが、これも作法と心得ましょう。

 

ビニールカバーの使い方

菅笠はビニールカバー付きで売っていることが多いです。

そのせいで、ビニールカバーを常時菅笠にかぶせて歩いている遍路さんがいます。

 

これは菅笠の特性を損なう残念な使い方です。

 

菅笠には、①蒸れを逃がす、②日差しを防ぐ、③多少の雨なら侵入させない、という機能があります。

 

ビニールカバーをかぶせたままだと、確実に蒸れます。

通常はビニールカバーを外しておきます。

 

傘をさすほどの雨なら、ビニールカバーをつけましょう。

でも、それ以外なら必要ありません。

 

雨の日用にカッパやポンチョを準備しているなら、そもそもビニールカバーは不要です。

 

菅笠だけ買いましょう。

余分なものに、お金を払うことはありません。

 

そんな情報を知らず、おじいはビニールカバー付きを買ってしまいました。

 

菅笠の欠点

 

そのままかぶると痛い

頭を固定するための木枠がダイレクトに頭に当たるため、そのままだと結構痛いです。

痛みを防ぐため、帽子を被ったり、頭にタオルを巻き付けるなどそれぞれ工夫しないといけません。

 

また、蒸れを軽減できるとは言え、その日の気温によっては、頭部から汗が吹き出してきます。

 

タオルや帽子があればその汗を吸ってくれるので、一石二鳥です。

取り替えて洗えば、衛生的ですし。

 

あご紐は思った以上に弱い

頭と菅笠を結ぶあご紐は思った以上に弱いです。

しかも、しっかり固定されていません。

 

裁縫道具を持参し、あご紐と菅笠を針と糸で補強する経験者もいるそうです。

 

でも、初心者に限らず、裁縫道具など持って行かない人が大半だと思います。

 

事前に菅笠を購入し、自宅で補強をする方法もあります。

 

ただ、自宅から四国まで菅笠を持って行くのはけっこう面倒くさい気がしませんか。

 

実際、菅笠は現地で買う人がほとんどです。

それでは、間に合いません。

 

風の影響を受けやすい

少し風が吹いただけで、飛んで行きそうな気がします。

あご紐が弱いと特にそうです。

 

歩いていても、不安感がただよいます。

なにより、本当に飛んで行く場合もあるので注意が必要です。

 

だから、風が吹きはじめると、風が止むまでずっと片手で菅笠を押さえることになります。

 

想像してください。

これは結構たいへんなんです。

 

「さわやか笠フィット」を使えばすべて解消

そこでぜひおススメしたいのが、いっぽ一歩堂の「さわやか笠フィット」

 

www.ippoippodo.com

 

菅笠に簡単に取り付けられる

菅笠を直接被らないので、頭が痛くならない

汗を吸い取るパッドがついている、しかも取り外し自由でいつでも洗える

あごひもはバックルタイプなので強風でも安心

現地に持っていくのも、邪魔にならない

 

商品は「いっぽ一歩堂」さんで販売しています。

もちろんネット注文もOKです。

 

ただし、在庫には注意してください。

ブロブを書くため昨年秋に調べたら、販売中止になっていました。

 

いっぽ一歩堂さんに電話すると、需要が多くて在庫がなくなり、来春まで入荷がないとのことでした。

 

今年、令和5年3月5日に入荷しましたとメールがありました。

 

1500円(税込み)で買えるものです。

歩き遍路に行くなら、購入をおススメします。

 

おじいも笠フィットをネットで知り、事前に購入しました。

菅笠は高野山で手に入れました。

 

そこから使いましたが、遍路を続ける間に何度もその便利さを実感しました。

 

例えば、バックルがしっかりしているので、多少風が吹いても菅笠を押さえる必要がなかったこと。

 

押さえないことで、片手が自由になります。

これは思った以上に便利です。

 

また頭が痛くならないので、道中快適でした。

 

汗を吸収するパッドが簡単に外れるため、必要に応じて洗濯できたこともよかった点です。

 

道中仲良くなったお遍路さんの大半が、菅笠に不満があるようでした。

でも、笠フィットを使っている人は2割程度。

 

約8割のお遍路さんが情報不足で知らなかったのです。

実物を見せながら、説明すると、本当に残念がられました。

 

遍路に行って気づいたことの一つが、情報の大切さです。

 

だから、遍路ブログを発信しょうと思いました。

情報収集のお役に立てればうれしいです。

 

お遍路で使って良かったものは、また紹介します。

楽しみにお待ち下さい。

 

便利グッズを活用して、お遍路を快適に過ごしましょう。

 

以上です。

四国歩き遍路でダイエット効果!

更新2021年12月15日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

f:id:koreshiru:20211208184325j:plain

 

メタボの自分が歩き遍路を通じていかに痩せたのか。

体重と体脂肪の変化の記録をご覧ください。

 

レーニング前

体 重:70.2kg
体脂肪:21.4%

 

体力に自信がなかったので、本番の1年前くらいからトレーニングを始めました。

 

土日祝日はできるだけ25キロ程度歩くというメニューです。

 

もちろん最初から歩けるわけがありません。

無理をせず、徐々に歩く距離を伸ばしていきました。

 

レーニングで身体を壊しては、どうしようもありませんから。

 

この時期、身体も硬かったので、毎晩30分程度のストレッチも行いました。

内容はラジオ体操と腹筋、腕立て伏せ、スクワットなどです。

 

歩くことが苦しくなくなったら、近くの山(標高260m)の登り下りもメニューに加えました。

 

最初は休み休みでも息が上がり、頂上につくと倒れ込んでいました。

 

何度もトライするうち、一気に頂上まで行けるようになり、さらに休憩なしで麓から何度も往復できるようになりました。

 

レーニングをしていて気づいたことがあります。

それは、ご飯を食べるとすごく歩きにくいということです。

 

それで、本番に備えて昼食抜きを習慣化することにしました。

仕事中でもお昼は水のみ。

 

やり始めると、苦しいのは初めだけです。

そのうち慣れました。

 

本番前日

体 重:64.8kg
体脂肪:18.8%

 

結構スリムになりました。

身体が軽いのが実感できました。

 

30km程度だと、平気で歩けます。

マメもできません。

 

山の登り下りも、何往復しても平気になりました。

遍路ころがしやキツイ峠に向う自信がつきました。

 

四国遍路をリタイヤせず歩き通せるかも。

そう思えるようになったのは、本番の2ヶ月前くらいからです。

 

四国遍路から帰った日

体 重:58.9kg
体脂肪:13.4%

 

今まで履いていたズボンが、すべて履けなくなっていました。

 

でも元気に痩せた、そんな感じです。

 

遍路中の食事

朝食

必ず食べました。

米自体が美味しかったり、おかずが多いと、何杯もご飯をおかわりしました。

 

元気に歩くために、朝のエネルギー補給は大切です。

 
昼食

基本食べません。

習慣化していたので、食べなくても平気でした。

 

宿からもらったお接待のおにぎりなどは一日中リュックに入れていると痛む恐れがあるので、それは小休止していただきました。

 

夕食

遍路宿や旅館などは、魚料理が中心になります。

魚が苦手なため、魚以外のおかずしか食べるものがありません。

 

食べれるおかずが多いときはご飯をおかわりしました。

 

毎日魚ばかりの料理が続くと本当に憂鬱でした。

 

それで、ビジネスホテルがある地域ではそこに泊まりました。

夕食は基本外食です。

 

事前に地図で確認済みの、ファミリーレストランを利用することがほとんどです。

ご飯は当然大盛り。

 

食後はソフトクリームを必ず注文しました。

 

遍路宿や旅館の宿泊が続いて、しかもファミリーレストランもなければ、夕食なしで宿泊します。

 

夕食のメニューは、パンやお菓子、野菜ジュースなどです。

 

これらを調達できないと、悲惨な夕食になります。

だから、そんな日は朝から食料品確保を優先しました。

 

長時間歩くと、甘いものがどうしても食べたくなります。

宿に夕食を予約しているときでも、甘味補給でチョコレートを部屋でよく食べていました。

 

リュックの中にも、非常食としてチョコレートを一箱入れていたほどです。

 

アルコール

アルコールは、飲んでも瓶ビールを1本のみ。

 

しかも、とんでもなく疲れた日か、親切な宿に多少のお礼を兼ねて注文するときだけです。

 

飲料水

水かお茶です。

 

自動販売機やコンビニなどで、糖分の入ったコーヒーや紅茶、ないし清涼飲料水を買った記憶はありません。

 

土地の名物(おやつ等)

事前に調べていて、食べるのを楽しみにしていました。

 

その記事がこれです。

koreshiru.hatenablog.com

 

遍路中のスケジュール

だいたい朝8時に出発して昼の3時から4時には宿に入ることが多かったです。

 

ですから、がむしゃらに歩いて距離を稼ぐ、なんて日は本当に限られていました。

 

他の遍路に比べれば、かなりゆったりとした日程ではなかったかでしょうか。

 

初日は高野山に行き、和歌山で一泊。

最終日は宿の近くのバス停から東寺に向かい、京都経由で自宅に戻りました。

 

四国遍路は、八十八ヶ所プラス別格二十寺で、実質五十一日間の歩きでした。

 

最後に

身長

167cm

 

スポーツ歴

あまりなし。

 

中学校で3年間軟式テニス部、高校と大学ではスポーツクラブに所属せず。

社会人では新入社員の頃、接待のため2~3回ゴルフをした程度です。

 

年齢

遍路のためトレーニングを始めたのが、59歳。

四国遍路は60歳のときでした。

 

このとき、身体の調子は万全ではありませんでした。

 

詳しくはこちら

koreshiru.hatenablog.com

 

それでも、念願の四国遍路を歩き通し、しかも痩せることが出来ました。

 

一石二鳥の旅。

読者の皆様にもぜひおすすめ致します。

 

以上です。

四国歩き遍路 リュック選びの心得

更新2021年12月12日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

f:id:koreshiru:20211208171607j:plain

 

今回はリュックサック選びについてです。

 

ちなみに、リュックサックはドイツ語。

英語ではバックパックと言うそうです。

 

 

容量は30Lまで

野宿でもしない限り、30Lで十分です。

 

準備の段階ではあれもこれも持って行こうとします。

全部入れようとすると、当然30Lでは足りません。

 

ここで、荷物の優先順位をつけることが大切です。

30L以上の荷物はだいたい不要なものになります。

 

たとえ無理して詰め込んで行っても、歩いて数日できっと送り返したくなるはずです。

経験者は語る、です。

 

出会った遍路は皆、同意見でした。

 

もっとも、何が必要で、何が必要でないかは、人によります。

慎重に選んでください。

 

参考までに

koreshiru.hatenablog.com

 

 

調整ベルトは必須です

リュックが身体にフィットしていると、すごく楽に歩けます。

重さを感じません。

 

身体にフィットさせるのが調整ベルトです。

調整ベルトも付いていない安物のリュックを買うと、肩は痛いし、重たいし、散々な目にあいます。

 

腰に巻きつけるウエストベルト(ヒップベルト)、肩を調整するショルダーストラップ、

このふたつは必須です。

 

ベルトのつけ方

まず、腰にウエストベルトをつけて調整します。

次に、肩のシュルダーストラップの調整をします。

 

これが基本です。

 

リュックによって、色々なベルトが付いています。

主要なふたつのベルト以外は微調整のためのベルトが多いです。

 

直接背中に当たる背面部の要件

クッション性があり、メッシュになっているものがいいです。

 

遍路は長時間歩きます。

クッション性がある方が、背中にやさしいです。

 

汗も大量にかきます。

メッシュになっていると、蒸れを防ぎます。

 

登山と違い、遍路は白衣を着ています。

白衣を洗っても、リュックが汗だらけだと汚れた気がします。

 

ホテルに泊まる機会があると、濡れタオルでリュックの背面部を拭いていました。

気分的にスッキリします。

 

サイドポケットはふたつ

ペットボトルを二本入れるために必要です。

 

二本も入れて持ち歩くの?

重たくなるのに?

 

必要なときに、自販機で買えばいいのでは?

 

そんな疑問が浮んだかたは、この記事を読んでください。

koreshiru.hatenablog.com

 

レインカバーは付属していたほうが便利だけれど

小雨では、出し入れが面倒なのでポンチョやレインウェアを着ないことが多いです。

そんなとき、レインカバーがあれば、リュックが濡れずに済みます。

 

だだし、大雨のときは別。

レインカバーはほとんど、役に立ちません。

 

リュックの中に雨水が染み込んできます。

 

小雨から急に大雨に変わることもよくあります。

 

荷物を小分けして、チャック付き収納袋に入れておく。

そうすれば、どんなにリュックが濡れても安心です。

 

チャック付き収納袋は100円ショップでも買えます。

種類も豊富です。

 

耐久性は大事

耐久性が優れているのは、高いモノが多いです。

とはいえ、四国遍路で使うためだけに、あまり高いモノは買いたくないですね。

 

間違いないのは、登山などで実績のあるメーカー製のものを選ぶこと。

価格帯に幅がありますし、種類も豊富です。

 

1万円前後のモノなら買いでしょう。

 

あまり、安物を買って、歩きの途中で破れたりすると、悲惨です。

 

おすすめブランド

ザ・ノース・フェイス

アメリカのアウトドアブランドです。

 

グレゴリー

同じくアメリカのアウトドアブランド

 

アークテリクス

カナダのアウトドアブランド

 

モンベル

日本のアウトドアブランド

 

ミレー

フランスのアウトドアブランド

 

ドイター

ドイツのアウトドアブランド

 

ここに紹介してないブランドもまだまだあります。

 

お気に入りのリュックを見つけてください。

 

おじいが使用したのは

 

色は「HAMILTON」を選びました。

上品な色が気に入っています。

 

おまけ

重い荷物は上部に、軽い荷物は下部に

このようにリュックに入れると、楽にリュックを背負うことが出来ます。

つまり、身体の負担が少なくて済みます。

 

四国遍路は長旅です。

覚えておいて損はないと思います。

 

以上です。

 

参考になれば、うれしいです。

遍路の飲み水事情ー喉がカラカラになって困らないために

 


更新2021年11月28日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

f:id:koreshiru:20211127175445j:plain

歩き遍路で最も恐れたのは、必要なときに飲み水がないことでした。

 

水を確保すること、それがいかに難しいか。

遍路を歩いた人なら、誰でも経験することでしょう。

 

日本全国、コンビニもあれば、自販機もある時代。

それなのになぜ?

 

誰でも、そう考えると思います。

 

喉が渇いて、やっとたどり着いたお寺に飲み水がない。

どんなに歩いても店がない、コンビニがない、自販機さえない。

 

ない!ない!ない!

理解できない!

 

でもそれが現実です。

 

もしかして多くの不便を乗り越える旅こそが、四国遍路なのか。

そんな気さえしてきます。

 

で、実際どうしたらいいの。

 

やっていたのは簡単なこと。

それで、飲み水の不安がなくなりました。

 

  

 

まずは、ドラッグストアかスーパーで飲料水を買う

買うのはペットボトル500mlの水を2本。

ドラッグストアは、値段が安いのでオススメです。

 

緑茶や烏龍茶のときもありました。

 

市街地にはドラッグストアやスーパーがあります。

そのチャンスを逃さず購入。

 

喉が渇いていようがいまいが、関係ありません。

この先、店がある保証がないからです。

 

買ったペットボトルはリュックサックのポケットに

ほとんどのリュックサックには左右にポケットがついてます。

そこに入れて、必要なときに出して飲みます。

 

安全のため、手に持つのは金剛杖だけにします。

 

もっとも、喉がずっと渇いているときは別。

ペットボトルを片方の手で持ち続けることもありました。

 

それでも、さすがに山道では危険です。

リュックのポケットに戻しました。

 

宿に着いたら、ペットボトルの水を捨てる

ペットボトルに残った水は宿で捨ててしまいます。

ホテルに冷蔵庫があっても、持ち歩いた水を冷やして飲んだりはしません。

 

翌日にも使うので、ガシャガシャとしっかり水洗いします。

 

翌朝、お茶がもらえないか宿の人に聞いてみる

翌朝、もう一度ペットボトルを洗います。

衛生第一です。

 

そして朝食時に空いたペットボトルにお茶をもらえないかと尋ねます。

 

遍路宿ではたいてい朝食用のお茶がたっぷり用意されています。

遍路が飲み水に困ることを、わかっているから。

 

2本分くらい、余裕で確保できるはずです。

 

お茶が熱すぎる場合やホテルで宿泊した場合は水道水を入れていました。

 

ペットボトルは2本必要か

最初は1本あれば大丈夫だと思っていました。

 

ところが、遍路ころがしや峠道では必要以上に汗をかきます。

日中の気温も思った以上に上がることも。

 

そして、1本だけでは足りないことを学びました。

で、2本にしたのです。

 

2本でも厳しい日もあれば、1本でさえ空にならない日もあります。

 

とは言え、2本あれば安心感が違います。

その日必要なければ、宿に着いて水を捨てればいいだけです。

 

水切れのとき、どう乗り切ったか

1本しかペットボトルを持っていないときのエピソードです。

 

その1

● 宿(ホテルなはり)→27番神峯寺→宿(ビジネスホテル弁長)

 

日中に気温が急上昇、27番神峯寺に着く前にペットボトルは空。

朝食の塩分のせいか、喉もカラカラ。

 

境内に岩清水を発見!

 

でも飲めるのような感じがしません。

水溜まりは汚いし。

しかも水流がとても弱く、ペットボトルを満タンにするのは大変そうでした。

 

あきらめて、寺を後にしたその時。

左手にある小屋の中に水道の蛇口が偶然見えたのです。

 

ちょうど掃除中だった僧侶に聞くと、水道は自由にお使いください、水は名水神峯の水です、とのこと。

 

ペットボトルを満タンにし、名水でお腹もいっぱいにしました。

 

その日の記事はこちら

koreshiru.hatenablog.com

 

その2

● 宿(喫茶きらく)→29番国分寺→30番善楽寺→31番竹林寺→32番禅師峰寺→宿(高知屋)

 

時間に追われ、早足で廻ったため、31番竹林寺に着く頃にはペットボトルが空。

 

見たところ、寺に水場はなし。

トイレの水はさすがに最終手段。

 

納経所のお姉さんにどこかに水道がないか尋ねてみました。

すると、「ありません」との返事。

でも「お困りなら、裏の台所で水を入れましょうか」とのお言葉。

 

ありがたく入れてもらいました。

その後、接待所に行くとお接待のお茶やお菓子がたくさん。

 

このお茶をペットボトルに入れるのはちょっと勇気がいります。

納経所のお姉さんの親切で本当に助かりました。

 

その日の記事はこちら

koreshiru.hatenablog.com

 

知ってると助けになる、お寺や接待所

お寺や接待所にはお茶や冷水などを用意してくれているところがあります。

でも、その場で飲むだけにしましょう。

 

参考記事(1)

koreshiru.hatenablog.com

 

参考記事(2)

koreshiru.hatenablog.com

 

同じペットボトルを使い続けるのか

さすがにそれは衛生的に問題がありそうです。

 

ドラッグストアやスーパーを見かけたら、わりと頻繁に入れ替えてました。

それでも、最長7日間くらいは使い続けた気がします。

 

四国遍路を歩いたのは2月後半から4月中旬です。

その間、腹痛に襲われたことはありません。

 

大雨の日は要注意です

小雨なら、ポンチョ。

大雨なら、レインウェアを着ていました。

 

レインウェアで長時間歩くと、蒸れてすごく汗をかきます。

そして、信じられないくらい喉が乾きます。

 

雨が降ってるからペットボトルの水はいらないだろう。

そう思って用意しないと、暑い日以上に喉が乾き、四苦八苦する恐れがあります。

 

雨の日こそペットボトル。

このことを、忘れないでください。

 

以上です。

この記事が歩き遍路を目指す皆さんの参考になれば、うれしいです。

遍路の道路事情ー四国の道路もトホホだった

更新2021年6月11日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

今回は四国の道路事情です。

 

遍路が大勢歩く道ですが、他の地域と状況は何ら変わりません。

遍路道だからと油断するのは禁物です。

 

四国の道路は思った以上に注意が必要なのです。

 

歩いてみてトホホな気分を何度も味わいました。

今後の道路整備を期待しています。

 

 

国道・県道

注意点

1 段差のある歩道が、左右どちらか片方にしかないケースがあります

やっと道に出たら、反対側にしか段差のある歩道がない、遍路ルートに沿って歩いているのになんと不親切な、ちょっぴりそう思いました

 

2 段差のある歩道が、突然、左右逆転することがあります

車道を横断して段差のある歩道へ行くか、白線が引かれただけの道に変わった今までの歩道を進むか、自動車の通行量に応じて判断してください

 

3 その左右逆転が、歩いていると、頻繁に、起こることがあります

「またかよ~!」と愚痴りたくなりました

 

4 道路は雨が降ると最悪、になります

防水性の靴だと多少助かります

 

一般道

注意点

1 水はけを良くするためか、道が傾いている道路があります、特に徳島県に多い 

です

歩きにくいため、すごく疲れます

 

2 ボーッとしていると、側溝のすき間に杖を突っ込みやすいです

おじいは何度も突っ込みました、杖が折れなくて助かりました

 

トンネル

注意点

1 段差のある歩道が左右どちらか片方にしかないトンネルもあります

段差のある歩道へ移動するのが、ベストです

 

2 歩道に白線しか引かれていないトンネルがあります

がんばって、恐怖に耐えてください

蛍光テープを巻いた杖などを持っていると、走行車に存在をアピーできます

 

3 暗いトンネルが多いです、足元が見えません

ヘッドランプなどがあると安心です

  

参考 杖の蛍光テープ、ヘッドランプの記事  

koreshiru.hatenablog.com

 

4 歩道に白線さえ引かれていないトンネルがあるそうです

このトンネル(鳥坂トンネル)は絶対に避けましょう

 

参考 鳥坂トンネルの載っている記事  koreshiru.hatenablog.com

 

 峠

注意点

1 峠越えのルートは複数ある場合が多いです

普通、判断に迷いますね

 

2 とんでもないルートもあります

道なき道、遠回り、急坂の連続で距離のわりに時間がかかる、など選択を間違えると大変です

 

3 そこで、事前に調べることをおススメします

現地に来て、その時の気分でルートを選ぶと後悔することになりかねません

 

参考 ルート情報の記事

koreshiru.hatenablog.com

 

歩き遍路に対して、マナーのよいドライバーが多いのは事実です。

そこはやっぱり四国ならでは。

 

しかし、全員がそうではありません。

車には十分気をつけて歩きましょう。

 

それと歩き遍路だから、多少の無茶は許されると、決して思わないでください。

交通ルールを守ることは、自分を守ることです。

 

それでは、よいお遍路を

 

良ければ、他の記事も参考にしてください。

遍路のトイレ事情ーやはり気になるトイレのはなし

更新2021年3月7日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

歩き遍路だけで年間5~6千人が訪れると言われている四国八十八か所

 

コロナ禍以前は日本人だけではなく、外国人遍路の数も増加していました。

 

四国遍路を世界遺産に登録しようとする動きも活発です。

 

だから、四国八十八か所間にはトイレが充分整備されているんだと思っても不思議ではありません。

 

ところが、実際に歩いてみると、期待は裏切られる可能性があります。

 

トイレがない、トイレが汚い。

 

そんなトイレ事情についてお伝えします。

 

 

トイレの場所

トイレの場所に関して、決定版とも言える本がコレ。

 

f:id:koreshiru:20210304222217j:plain

 

へんろみち保存協力会編 四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]です。

 

この本は数年に一度改訂されています。

古い版だと役に立ちません。

必ず最新版を購入してください。

 

トイレの場所だけでなく、歩き遍路にとってバイブル的な本でもあります。

 

koreshiru.hatenablog.com

 

お寺のトイレ 

すべてのお寺のトイレがキチンと整備されている訳ではありません。

 

四国遍路イコールお寺です。

お寺には多くの遍路や観光客が訪れています。

 

参拝者のことを第一に考えているのなら、お寺のトイレは清潔に整備されているに違いないと思っても間違いではありません。

 

しかし残念ながら、全部のお寺がそうではないのです。

 

確かにお寺によっては山中にあったり、不便な場所に位置するお寺もあります。

それなら、なんとか納得できます。

 

しかし、町中にあってもトイレ整備が不十分なところがあるのです。

 

お寺の年間の収入はかなりの額に上るはず。

なのになんで、と疑問に思ってしまいます。

 

各お寺の考え方の問題なんでしょうか。

 

なにはともあれ、お寺にトイレがあるだけマシ、そう心得ることです。

 

地域によってはお寺以外トイレがない場合もあるのですから。

 

用心のため、お寺では必ずトイレを利用していました。

出る出ないに関わらずです。

 

道の駅

道の駅のトイレは24時間利用できます。

店舗の休業日でも、もちろん利用可能です。

 

どの道の駅のトイレも清潔でした。

 

道の駅は増えつつあるのか、新しい建物が多かった印象があります。

 

トイレと休憩が可能で、買い物もできます。

その地域の特産物を買って自宅に送る遍路をよく見かけました。

 

公園内の公衆トイレ

どこも管理が行き届いてる感じがしました。

遍路道沿いには公園がけっこうあります。

 

公衆トイレ

村はずれの公衆トイレでも地域が管理しているところは清潔です。

 

民家もない遍路道沿いのトイレが予想以上にキレイだったことがあります。

この時はさすがに四国だなあと、感心しました。

 

駅のトイレ

有人駅はまずまず。

無人駅は汚いところが多いです。

 

山中のトイレ

汚いものと覚悟しましょう。

 

例外的に山中であっても、きちっと管理されているところがあります。

そこはそんなに汚くはないです。

 

手洗い用の水道がないところもあります。

 

あるだけで助かる、そう思ってください。

 

店舗のトイレ

スーパー、コンビニ、ドラッグストアーなどを利用しました。

 

ウワサによると、一部のガソリンスタンドでは遍路のトイレ使用を禁止しているとか。

ガソリンスタンドの特定が出来なかったので、スタンドをすべて敬遠しました。

 

経験者からのアドバイス 

  • トイレの場所は「 四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」で確認すること
  • トイレが汚くても、トイレがあるだけマシと心得ること
  • 遍路道沿いにトイレの少ない地域もあるので、お寺では出る出ないに関わらずトイレを利用すること
  • トイレットペーパーはお寺と道の駅、スーパー等店舗以外はないと考えておくこと
  • トイレットペーパー1巻は結構厚みがあります。1巻30m~50mくらいにして用心のために持って行きましょう、ティシュペーパーより役に立ちます

遍路の洗濯事情ーたかが洗濯、されど洗濯

更新2021年2月22日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

今回は遍路の洗濯事情です。

 

洗濯なんてどうでもいいと思っていませんか。

わたしはそう思っていました。

 

しかし、実際に遍路に出ると、洗濯の重要度が上がります。

 

少しでも事情を知っていたほうが、プラス面が多いと感じました。

そこで、遍路の洗濯事情をお伝えしようと思います。

 

 

遍路宿・旅館・宿坊

洗濯機

当たり前ですが、どんな宿にもあります。

問題なのは台数。

 

ほとんどの宿が1~3台です。

 

当然、早いもの順になります。

 

洗剤はお接待として無料で使えるところが大多数です。

 

乾燥機

置いていない宿のほうが多かった気がします。

あっても有料だったり、台数も少ないです。

 

日頃、乾燥機を使わない生活をしていたため、乾燥するのが、洗濯以上に時間のかかることを知りませんでした。

 

乾燥機の終了ブザーは部屋まで聞こえてきません。

仕方がないので、時間を見計らって、乾燥終了まで、屋外にある乾燥機のそばで待機していました。

 

風呂に入っているのに屋外で時間を潰すのは、時間が遅ければ遅いほど、寒さが身体にこたえます。

 

洗濯の全行程が終了しなければ、ゆっくり休むことも出来ません。

順番が遅いと、それだけ起きていなければなりません。

 

時間をうっかりして、乾燥が終了したあと乾燥機まで行くと、洗濯物は外に出され、別の人の衣類の乾燥が始まっていたこともありました。

 

みんな順番を待っていることを忘れてはならないとの教訓になりました。

自分がルーズだと、あとの人達に迷惑をかけてしまいます。

 

例外

遍路宿によっては洗濯や乾燥を仕切ってくれるところもあります。

そんな宿は部屋にいても、ちゃんと洗濯や乾燥の終了を教えてくれるので助かりました。

 

洗濯や乾燥に余計な気を遣うこともなく、無駄な時間を減らす意味でも大変ありがたかったです。

 

また、お接待で洗濯してくれる宿もあります。

 

その場合、乾燥までしてくれる所もあれば、洗濯だけしてくれて、あとは自分の部屋で部屋干しにする所もあります。

 

私の対策

宿には出来るだけ早めに着くようにしました。

 

遍路が利用する宿には到着順に風呂に入るというルールがあるからです。

風呂に入ると、すぐに洗濯が出来ます。

 

例え乾燥機の待ち時間があっても、到着が早ければまだ陽が出ている時間帯です。

陽が沈んでから待つことを思えば、身体的にはずいぶん楽です。

 

しかも、夕食前には一連の作業が完了するため、食事のあとのんびり過ごすことが出来ます。

 

入浴、洗濯、食事は遍路にとって大事な行事。

その3つが終わって初めてホッとするのです。

 

眠たければ、すぐ寝ることが出来ます。

睡眠不足になることもないです。

 

だから翌日、元気に歩けます。

 

ビジネスホテルなど

洗濯機

ほぼ有料です。

洗剤も有料になります。

 

宿泊人数は遍路宿と比べ物にならないほど多いですが、洗濯機は平均1台程度と非常に利用しにくいです。

 

乾燥機

もちろん有料です。

洗濯機と同じく台数はないです。

 

洗濯機も含めて、泊まった階にあることはまずありません。

別の階まで移動しなけばいけません。

 

この移動が大変です。

一度チャレンジしましたが、面倒なのでそれ以降、バス付のビジネスホテルなどでは洗濯機等を利用しませんでした。

 

私の対策

バス・トイレ付の部屋なら、入浴時に風呂場にあるボディソープを使って、洗濯物を洗っていました。

 

そして、部屋干し。

 

速乾性の衣類が中心だったので、朝までには問題なく乾きます。

歩いている時は速乾性のメリットが感じられなかったのですが、部屋干し時に能力を発揮してくれました。

 

例外が1点。

足マメ対策で持って行った厚手の靴下です。

 

これは乾きが悪かった。

 

乾燥機を使用しても完全に乾きません。

時期を見て、他の荷物とともに、自宅に送り返しました。

 

夏場を除いて、下着などの衣類は速乾性にすることをおススメします。

厚手のものはNGです。

 

大浴場の場合は有料でも、場所が離れていても、仕方なく洗濯機を使いました。

ただし、洗剤まで買うのはやめて、水洗いだけ。

 

どうせ、翌日には汗まみれになるのです。

水洗いだけで十分です。

 

もちろん時間のかかる乾燥機は使用せず、部屋干しにしました。

 

室内にハンガーなどは2~3個しかありません。

その都度工夫して、干すようにしました。

 

遍路には春に行きましたが、結構寒い日もありました。

そんな日に暖房のスイッチを押しても、送風しか出ないホテルがあります。

 

部屋ごとに温度設定できないような構造になっているためです。

 

寒すぎて寝れないとかはないのですが、部屋干しの洗濯物が乾くのかを心配しました。

 

しかし、速乾性の衣類なら、軽く送風にするだけでも、十分乾きます。

 

 

koreshiru.hatenablog.com

 

koreshiru.hatenablog.com

 

koreshiru.hatenablog.com

  

koreshiru.hatenablog.com

四国歩き遍路 「バツイチおへんろ」異色本のおもしろさ

更新2020年11月24日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

今日は森知子著「バツイチおへんろ」の紹介です。

 

 

著者紹介

森知子(もり・ともこ)

1972年、東京生まれ鹿児島育ち。フリーライター。2000年、旅先のパキスタンで知り合ったイギリス人と国際結婚。2010年、離婚。著書にスペインの巡礼路(サンティアゴ巡礼)を900キロ歩いたエッセイ「カミーノ!(女ひとりスペイン巡礼、900キロ徒歩の旅)」

がある。

 

本書を読んでもらいたい人

四国遍路に興味がある人

中年女性の歩き遍路について知りたい人

お寺の紹介ではなく、旅での人生模様について関心がある人

異色の遍路本を読みたい人

旅の面白いエッセイを読みたい人

 

著者が体験した68日の四国遍路を軽い文章でテンポよく綴っています。

ユーモラスな体験談は四国遍路に出かけるハードルを下げてくれるでしょう。

 

本の概要

双葉社

283ページ

2011年第1版発行

  

内容

てくてく徳島編、くらくら高知編、ちくちく愛媛編、うふうふ香川編、の4章立てになっている。

あとがきの代わりが「高野山、そしてお礼参り」。

 

話の中心は著者の泣き笑いエピソードだ。

普通の遍路より人との触れ合いが驚くほど多いのはライターの性だろうか。

 

バランス

四国遍路の巡礼エッセイには四国4県のバランスを欠いたものが多い。

徳島、高知あたりまではボリュームが多いが愛媛、香川と進むにつれて尻すぼみになる。

 

香川のことも知りたいのに、書かれている分量が少ないので、多少欲求不満になることがある。

その点、この本はバランスが取れている。

 

別格二十寺

著者は成り行きで別格寺へ廻ることを決める。

普通なら行くひとは少ない。

 

例えば、8日目には別格2番慈眼寺の穴禅定の様子が書いてある。

こんな話題も本書ならではの特徴だ。

 

類書では読んだことがない。

 

別格に行く予定の遍路は参考になるだろう。

 

宿

宿の予約は重視しておらず、善根宿(ぜんこんやど)や通夜堂、野宿でも構わないという。

さすが、諸外国を旅して来た人は違う。

 

けれども、そんな経験のない女性は遍路宿や旅館、ビジネスホテルに泊まろう。

早めの予約を心掛ければいい。

 

四国も善人ばかりとは限らないのだ。

 

遭難

51日目、52日目で横峯寺へ行く途中、遭難した話が出てくる。

捜索隊が出動し、救助ヘリが飛んだ。

 

ニュース記事になるほどの大事件。

ドジなエピソードが多いこの本だが、ここまでくると、本物感がすごい。

 

ちょっとやそっとのドジではない。

森知子自身に興味が湧いてもおかしくない。

 

どうしてあなたはそうなのか。

 

遍路道

わたしが遍路を経験した時、印象に残ったのは道に迷ったこと、脚が痛かったことだ。

この本ではその話にほとんど触れていない。

 

遍路は間違いなく普通に道に迷い、脚の痛みに苦悩する。

遍路どうしが出会えば、その話題で盛り上がる。

 

筆者も例外ではないはずだ。

が、そんなありふれた、誰でも経験する話題をあえて避けている。

 

もっと、大事な体験を優先している。

遭難がそうだ。

 

65日目第82番根来寺から別格19番香西寺、第83番一宮寺の行程など迷いに迷うはずが、さらりとながしている。

 

本書を読むとどこのお寺にもすんなりと行ける気がする。

 

だが、そうはいかない。

実際にへんろ道を歩けば、迷いっぱなしだ。

 

この本はふれあいのエピソードを読む本だ。

そう思えば、こんなにおもしろい遍路の本はない。

 

四国歩き遍路 実証済みわたしの足マメ対策

更新2020年11月17日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

四国遍路に行く前、一番心配したのが、足にマメが出来ることでした。

遍路でマメなど当たり前、という意見もあります。

 

でも、トレーニング中にマメが出来ると、もうギブアップ。

痛くてとても長距離なんか歩けません。

歩けるまで何日もトレーニングは休みました。

 

本番では何日も休むわけにはいきません。

翌日も歩かなければならないのです。

 

私にとって足マメが出来ることは即、遍路の断念に繋がります。

 

だから、マメ対策には真剣に取り組みました。

お陰様で、結願までマメに悩まされることはありませんでした。

マメを一度も作らず、歩き通すことが出来たのです。

 

どうしてマメが出来なかったのか、理由はわかりません。

けれども、マメが心配な人に、自分の体験を伝えることは出来ます。

 

個人的な体験ですが、参考にしてもらえれば、うれしいです。

 

 

インナー靴下

 

指と指がくっつかない5本指の靴下を勧めている記事が多く見られます。

ネットで高評価な5本指靴下を2種類購入し、トレーニング時に試しました。

 

私の感想

買った2種類は効果があったと思います。

ただ、どちらも生地が薄く、遍路には耐えられないような気がしました。

 

そこで、もう1種類を購入。

これで決まりました。

 

5本指靴下では指と指の摩擦が軽減され、熱の発生が抑えられるので効果があるのかなと思います。

 

本番で使用した物 

 
履き心地がとってもいいです。
さらっとして足がふやけた感じがしません。
 
2足持っていきましたが、小さくて軽いので荷物になりませんでした。
もちろん、耐久性にも問題がありません。
 

靴下

 

四国遍路は長距離を歩きます。

わたしは八十八ヵ所に加えて、別格二十寺も通しで歩くので、丈夫な靴下が第一条件でした。

靴下が丈夫であれば、それだけ足裏と靴との摩擦を抑えることも出来ます。

 

摩擦熱と蒸れ、マメの大敵はコレです。

 

ネットで選んで4種類買い、試してみました。

 

私の感想

ネットで高評価でも、期待どおりではない商品もありました。

値段が高かろうが、有名メーカー製であろうが、耐久性に問題あったものが2種類。

そもそも生地が薄い靴下は遍路に向かないと思います。

 

 
この靴下は吸汗速乾性に優れているようで、遍路経験者にも愛用者が多く、ネットでも高評価の靴下です。
確かに優れモノです。
 
しかし、とにかく、厚い。
3足持っていくとかなりの荷物になります。
 
また、厚手すぎるので洗濯した時、自然乾燥では乾き難いと思います。
すべての遍路宿に、乾燥機があればいいですが。
 

本番で使用した物

わたしはインナーと靴下の二枚履きを選択したので、靴下はキャラバンほど厚みがなくてもいいと思いました。

そこで選んだのが

 
蒸れ難さと耐久性は折り紙つきです。
色違いを3足持っていきました。
 
いまでも履いています。
こんなに丈夫な靴下は初めてです。
洗濯した時、自然乾燥でも朝までに十分乾きました。
 

インソール

 

中敷きなしで遍路に行く人もいるようですが、絶対あったほうがいいです。

脚の疲れ方が全然違います。

 

ネットで検索すると、高評価の商品が多くあります。

注意点をひとつあげれば、インソールを買ってから靴を買ったほうがいいでしょう。

 

インソールのサイズはあてになりません。

靴に入らないインソールを買うと笑えない話になります。

 

私の感想

2種類購入し、試しました。

結果は甲乙つけがたく、本番には両方持っていきました。

 

遍路中だと必要な時に、気に入ったインソールを購入することは不可能です。

予備があったほうが安心します。

 

本番で使用した物

メインに使用したのが

 
脚の衝撃を軽減してくれます。
見た目がちゃちいので耐久性が心配でした。
そのため、予備のインソールを持っていきましたが、問題ありません。
今でもしっかり使ってます。
 
予備として持参したのが
 

ソルボのほうが柔らかく、靴に入れやすい感じがします。

 

 

靴も遍路経験者のオススメが各種あります。

わたしも迷いました。

 

まずはウォーキングシューズかトレッキングシューズか登山靴かの選択。

登山靴は山道では最強ですが、重たいので、アスファルトを歩くには不向きです。

 

ウォーキングシューズは平地では、軽くて歩きやすいと思います。

が、山道では滑りやすく、足首を保護出来ません。

 

山道の難所が多い四国遍路では、登山靴より軽く、平地でも歩きやすい、トレッキングシューズが適している気がしました。

実際、トレッキングシューズで歩いて、特別困ったことはないです。

 

道中に出会った遍路もトレッキングシューズ派が多かったと思います。

 

トレッキングシューズにはローカット、ミドルカット、ハイカットの3種類があります。

 

詳しくは知りませんが、足首をどれだけサポートできるかの差だと理解しています。

ローカットだと、ウォーキングシューズとあまり変わりません。

 

イカットだと、その分靴が重たくなります。

 

なので、ミドルカットを選びました。

 

次に防水性があるか否か。

 

靴の中に水が入ると、マメは出来やすくなります。

だから、防水が望ましいのです。

 

が、いったん水が靴に入ると、防水の靴には乾き難いという弱点があります。

 

これには有効な対策があります。 

koreshiru.hatenablog.com

「濡れた靴の乾かし方」を参考にしてください。

 

私の感想 

靴を選ぶ際は、必ず実際に履いて試してください。

 

ネットで高評価の靴を探しましたが、どの靴屋スポーツ用品店、登山用品店にも置いていません。

実は1品見つけたのですが、サイズが違うので試し履きできませんでした。

 

幸運にも見つけたのが、コロンビアの直営店。

すべての種類、サイズ、色、が揃っており、店員さんの助言を聞くこともできます。

 

そこにインナーのインジンジライナークルー靴下とダーンタフ1466マイクロクルークッション靴下を履き、インソールのソフソールインソールエアーセレクトを持って行きました。

 

試し履きして、インソールが入ることを確認した上で、靴のサイズを決めました。

 

ただ、店員さんには申し訳ないのですが、ネットで購入するほうが安く、ポイントも付くので、その場では買いませんでした。

 

本番で使用した物

 
軽くてアスファルトを歩くのも苦になりません。
多少の雨では水が浸入せず、靴のなかは快適でした。
 
たまには道路が川になり、靴のなかに多少水が入ることもありましたが、マメは出来ませんでした。
 

テーピングテープ

 

 この記事を参考にしてください。

koreshiru.hatenablog.com

 

毎朝歩く前に テーピングをしていました。

マメ予防と、足の痛み予防にも有効かと思います。

 

皮膚の保護クリーム

 

皮膚の保護クリームはワセリンが有名です。

臭い、べたつきのない商品を探した結果、見つけたのがコレです。

 

私の感想

評判どおりの優れものです。

レーニング時には使用していました。

 

本番で使用した物

マメ対策の最後と砦として四国遍路に持参しました。

マメが出来る前兆がなかったため、本番では出番がありませんでした。

 

 

以上です。

 

個人の体験にすぎませんが、マメ対策に役立ててもらえればうれしいです。

マメの心配のないお遍路を楽しんでください!

 

こちらの記事も参考にしてください

koreshiru.hatenablog.com

 

 

四国歩き遍路 53日目 結局お遍路とは・・・

更新2020年9月28日

 

52日目 | 1日目

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

 

53日目の行程

観梅苑東寺(教王護国寺)

 

観梅苑

f:id:koreshiru:20200927161629j:plain

バスの時間があるので大急ぎで朝食

 

東寺(教王護国寺)

 

高速鳴門西バス停でしばらく待って、京都行き高速バスに乗車

 

f:id:koreshiru:20200927161942j:plain

途中、トイレ休憩

 

京都駅に着く前、東寺の横を通過

角々の目印を暗記する

 

京都駅から東寺まではもちろん歩き

先ほどの暗記が役に立つ

 

難なく東寺に到着

ただ、お寺が大きいので正門がすぐにわからなかった

f:id:koreshiru:20200927200917j:plain

f:id:koreshiru:20200927200943j:plain

東寺

 

f:id:koreshiru:20200927202001j:plain

国宝 五重塔


東寺は今までと少し勝手が違っていた

本堂は金堂という

 

金堂に行くには入場料が必要だった

お線香やロウソクは禁止されていた

 

仏像は祈る対象ではなく、美術品だった

修学旅行生や観光客が大勢鑑賞していた

 

御影堂が大師堂

こう呼ぶのは善通寺と同じだ

 

無料のエリアにある

御影堂は改修中だったので、仮のプレハブ小屋で参拝する

 

金堂との落差がありすぎるだろう

 

小屋の中ではお経のテープが流れていた

だが、観光客どころか参拝者もいない

 

なんで?

ここは参拝するための寺ではないのか

 

納経所は食堂(じきどう)にある

人があふれていた

 

ここも無料エリアだった

 

弘法大師三大聖地に参拝する目的だけでここへ来た

これで、三大聖地制覇だ、という気持ちにはなれない

 

高野山金剛峰寺や香川県善通寺と比べて、雰囲気が違いすぎ

正直、来たことを後悔した

 

気分転換が必要だった

この後、のんびり京都観光を楽しむべきか

 

京都観光?

冗談ではない

 

一刻も早く京都を去りたかった

京都駅に向かい、即、新幹線に飛び乗った

 

思えば1年前、体調万全で四国遍路に臨むため、歯科と皮膚科の治療を始めた

丁度その頃、膀胱炎になった

 

膀胱に石がたまっていたことが原因だった

 

近所のクリニックから日赤病院を紹介され、内視鏡による膀胱結石手術と同時に前立腺切除手術を受けた

 

その後、過活動膀胱となり投薬治療を始めた

過活動膀胱だけ、遍路直前になっても治癒しなかった

 

レーニングのため、土、日に長距離を歩いたり、山登りをすると血尿が出た

不安になって医者に聞くと、術後そんなに激しい運動する人はいないので、データがないという

 

四国遍路のことは相談した

反対はされなかった

 

多分心配ないでしょう、と医者は言った

 

お遍路中は通院できない

薬がたっぷり出た

 

日数分プラスアルファをリュックに詰め込んだ

かなり邪魔になる量だが、身体のためだ、しかたがない

 

ところが、お遍路に行くと薬の効果が感じられない

頻尿は変わらず、しばしば血尿が出た

 

困ったのは血尿だ

 

水洗トイレならいい

血尿であっても洗い流せる

 

水洗でない場合は流すのに苦労した

誰だって小便器が血で真っ赤だとびっくりするだろう

 

途中思い切って、持ってきた薬を全部捨ててしまった

荷物になるだけの薬なら、必要ないと思った

 

お遍路を終える時、ひとはさまざまにその意味を問う

 

わたしにとってのお遍路は、縁と気づきの旅だった

 

身体にとっては、頻尿と血尿に耐えた旅でもあった

 

52日目 | 1日目

四国歩き遍路 52日目 ゆく河の流れは絶えずして

更新2020年9月28日

 

51日目 | 53日目

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

 

52日目の行程

ビジネスホテル八幡⇒第1番霊山寺大麻比古神社観梅苑

 

ビジネスホテル八幡

朝は昨日買ったコンビニ飯で腹ごしらえ

 

今日、お寺は霊山寺を参拝するだけ

へんろ道を通らなければ、宿の前の県道を歩くだけで着く

 

第1番霊山寺

菅笠は毎日被っているのに丈夫だった

風にも負けず、雨にも負けなかった

 

金剛杖にも助けられっぱなしだ

登り坂では支えになり、下り坂ではブレーキになった

平坦な道では歩くテンポを刻んだ

 

トレッキングシューズはこれにしてよかった

捻挫の心配がなかった

 

防水性も普通の雨なら問題なかった

なにより、ここまで無事歩くことができた

 

f:id:koreshiru:20200926125711j:plain

 

安楽寺のそばを通る

初めて泊まった宿坊

 

あの真夜中の非常ベルを懐かしく思い出す

 

 f:id:koreshiru:20200926125625j:plain

道に迷って苦労した別格大山寺は、この付近の山の奥にある

 

f:id:koreshiru:20200926130630j:plain

おっ、四国へ来て初めて見つけたへんろ休憩所

こんなところにあったのか

 

ここに座って、お茶を飲み、アメとティッシュをいただいた

なつかしい

 

極楽寺のそばを通りすぎた時、向こうからやって来る若い遍路とすれ違った

 

新しい杖、あたらしい白衣

まだ挨拶もぎこちない

 

50日前の自分に出会ったようだ

 

彼もまた何十日かのち

ここに戻って来るのだろう

 

どんな旅が待っているのか

ここに戻ったとき、何を思うのか

 

振り返ると、白いうしろ姿が小さくなっている

頑張れよ

 

その背中に向けて、小さくつぶやいた

 

f:id:koreshiru:20200926132519j:plain

f:id:koreshiru:20200926132559j:plain

霊山寺

 

50日ぶりの霊山寺

なにも変わっていないように見える

 

しかし、そんなはずがない

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず、だ

 

変わってないように見えて、なにもかもが変化している

自分とて、例外ではないだろう

 

初めての参拝は無茶苦茶だった

今はビシッと決められる

 

納経所で納経帳の最後のページが埋まった

誇らしい気持ちがした

 

お寺の目の前にある土産物店「門前一番街」で「八十八ヶ所の御影の保存帳」と「別格二十寺の御影入れ」を購入する

 

ソフトクリームの販売もしていたので、食べながら休憩

 

ここで買った二冊はこのまま自宅へ送るつもりだ

郵便局の場所を聞くと、板東駅へ行く途中にあるという

 

50日前は気がつかなかった

それほど緊張していたらしい

 

f:id:koreshiru:20200926140149j:plain

 

郵便局では

窓口のとても愛想のいい女性局員さんに荷物を送ってもらう

 

大麻比古神社

f:id:koreshiru:20200926140541j:plain

f:id:koreshiru:20200926140553j:plain

四国巡礼を始める前、家田荘子著「四国八十八ヵ所つなぎ遍路」に従ってこの神社で巡礼の無事を祈った

 

今回は無事巡礼が終わったことを報告し、お礼を申し上げる

 

観梅苑

 

神社の参道沿いに宿はある

 

明日は午前7時41分発の高速バスだ

まず、宿からバス停までの時間を確認しょう

 

バス停は高松自動車道の鳴門西パーキングの外れにある

宿からそんなに遠くない

 

高速道路までの登りの階段でペースが落ちる

下見をしてよかった

 

思ったより時間がかかる

本番で遅刻すると大変だ

 

明日は少し早起きをすることにする

 

帰り道、気になっていた道の駅第九の里に立ち寄る

せっかくだから軽食所で何か食べることにする

 

メニューは2択

因縁のうどんとホットドッグだ

 

この道の駅のテーマはドイツ

ここは迷わずホットドッグにした

 

f:id:koreshiru:20200926143754j:plain

f:id:koreshiru:20200926143820j:plain

泊まり客は二名

 

もうひとりはすでに到着されていた

 

f:id:koreshiru:20200926144033j:plain

f:id:koreshiru:20200926144057j:plain

f:id:koreshiru:20200926144118j:plain

なかなかのボリュームだ

おやつにはホットドッグを食べている

 

なのに、ご飯のお代わりをした

まだ、育ち盛りなのか

 

食事は別々のテーブルに用意されていた

もう一人の泊まり客と話をすることもなかった

 

寡黙な宿泊客は遍路だった

洗面所で鉢合わせした時、その顔の浅黒さに驚いた

 

しかし、驚くのはまだ早かった

 

自宅のある東北からここまで歩いて来ました

さらりと言う

 

えっー、四国を廻るよりはるかに遠いではないか

若者にはとても見えないし

 

お遍路は明日から始めます

 

どんだけ歩けば気が済むんだ

 

すごい人もいたもんだ

もう脱帽するしかない

 

宿の情報は 

koreshiru.hatenablog.com

 

51日目 | 53日目

四国歩き遍路 51日目 結願は淡々と

更新2020年9月26日

 

50日目 | 52日目

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

 

51日目の行程

さぬき温泉⇒第88番大窪寺ビジネスホテル八幡

 

さぬき温泉

営業時間前にレストランに入り朝食

ホテルの心遣いに感謝

f:id:koreshiru:20200925124606j:plain


朝食が終わるとすぐに出発

 

第88番大窪寺

まずは国道193号線に出る

朝が早いので、車はそんなに走っていない

 

これから混むのか

とにかくダンプカーを見ないので安心する

 

国道377号線との合流地点まで来た

先日も通った一本道だ

 

力石バス停付近でへんろ道に入る

f:id:koreshiru:20200925124637j:plain


大窪寺までは一本道

 

女体山を越えるルートを選択する遍路も多い

距離が短いし、山頂からの眺めは絶景だそうだ

 

しかし、山頂までは難所が続き、お寺へは裏から入ることになる

いま歩いているルートはちゃんと正門に着く

 

どちらが正式のルート

それで判断できるだろう

 

もちろん、今歩いているルートだ

 

f:id:koreshiru:20200925124858j:plain

お寺が近づいて来た
不思議と感情は高ぶらない

 

いつもと同じ

 

f:id:koreshiru:20200925125050j:plain

着いた、第88番大窪寺

遍路は皆、ここを目指して歩き続けてきた

 

f:id:koreshiru:20200925125217j:plain

大窪寺

境内は静かだ

感情を露にする遍路はいない

 

みんな淡々としている

いつものお寺の風景と少しも変わらない

 

こんなもんか

 

お礼参りにどのお寺に行くか、決まりはない

ほとんどのひとは第1番霊山寺に行く

 

もちろん異論はない

 

ここまで来たらあとは乗り物で、というひとも多いだろう

こちらは当然、歩き以外眼中にない

 

ビジネスホテル八幡

 

国道377号線を行く

ダンプカーしか見ないほど、よく通る

 

五明トンネルの手前で国道からへんろ道へ

やっとダンプカーの音から解放される

 

県道に合流しそのまま直進

この道はほとんど車が通らない

 

f:id:koreshiru:20200925200359j:plain

国道377号線とえらい違い

 

このまま第10番切幡寺を目指す

 

f:id:koreshiru:20200925200441j:plain

 

切幡寺から下った道に合流

なつかしい道

 

この道を安楽寺で同宿だったKさんと一緒に歩いた

Kさんをはじめ出会った遍路のみんなは無事結願できただろうか

 

輪廻転生

終わったと思ったら、また生き返った気分だ

 

この気分が味わえるから、お礼参りはやっぱり霊山寺がいい

 

f:id:koreshiru:20200925140732j:plain

おっ、遍路お休所

ここで休めるひとがいるのか

 

 何度見ても同じ感想しか浮かんでこない

ギョエー


今日の宿の隣に同じ経営のうどん店がある

夕食はそこで食べるつもりだった

 

なんと、定休日

うどんにはつくづく縁がない

 

f:id:koreshiru:20200925184220j:plain

チェックインの時間は過ぎている、ホテルの受付には誰もいない

しかたがないので、食料の買い出しに、看板の見えたコンビニまで行く

 

戻ってきても、まだ不在のまま

予約の遍路も何人か、玄関の前やロビーで待っている

 

インターホンも電話も通じない

困った

 

そのうち従業員さんがやって来て

ようやくチェックイン

 

やれやれ

 

宿の情報は

koreshiru.hatenablog.com

 

50日目 | 52日目 

四国歩き遍路 50日目 山道の工事で迂回、距離はまさかの3倍

更新2020年9月26日

 

49日目 | 51日目

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

 

50日目の行程

さぬき温泉⇒別格第20番大瀧寺さぬき温泉

 

さぬき温泉

さぬき温泉には連泊する

 

ホテルを調べた時は観光客優先という印象が強かった

レストランにも観光客相手の豪華高額料理しかないと、あきらめていた

 

ところが、かけそば、天丼、その他、リーズナブルなメニューがいっぱいあった

しかも、なにかと遍路に配慮してくれる

 

印象が改まった

 

今日はお寺を往復するだけ

宿の時間を心配することもない

 

いつも以上にゆっくりと朝食を食べる

f:id:koreshiru:20200924140248j:plain

f:id:koreshiru:20200924140506j:plain

 

別格第20番大瀧寺

ホテルを出てすぐ、まさかの迂回路

f:id:koreshiru:20200924140727j:plain

今日は悪い予感がする

 

f:id:koreshiru:20200924140813j:plain

大瀧寺までは遠い

しかし、ただ車道を上がって行くだけだ

 

途中に分岐があるが、山の中の車道である

何の問題もない

 

気になったのは、分岐点付近に道路工事用の車両が何台か止まっていたことだ

 帰り道に工事していなければいいが

 

お寺はもちろん、道中に自動販売機はない、とへんろ地図に書いてある

空のペットボトルはホテルの水で満たしてきた

 

用心のため2本分

これで水分補給の心配はない

 

f:id:koreshiru:20200924142021j:plain

大瀧寺は近い

 

f:id:koreshiru:20200924142127j:plain

到着

本当に小さなお寺だ

 

これで、別格二十寺はすべて参拝したことになる

別格参りはこの寺にて結願

f:id:koreshiru:20200924143201j:plain

普通自動車、マイクロバス、軽自動車、次々と遍路が到着

参拝が済むとあわただしく出発していく

 

次々と去っていく遍路の姿を見ながら、お寺の隅でしばらく休憩

あとはホテルに帰るだけ、急ぐ必要もない

 

さぬき温泉

帰りは同じ道を戻るだけだ

そう安心して歩いていると

 

分岐点に止まっていた工事用車両が動いている

旗を持った作業員がお遍路さんこっちこっちと来た道と違う道を指さす

 

舗装工事のため、歩行者も通れないそうだ

 

予感的中

なんで悪い予感ばかり当たるのか

 

へんろ地図を見ると迂回する林道はかなりの遠回り

ここで、長時間の歩きが追加されるとは

 

まだまだ修行が足りてないらしい

結局、塩江温泉郷を過ぎた先まで歩いて国道に出た

 

塩江温泉街を右手に見ながら、国道を戻る

そして昨日歩いたように、国道から外れてさぬき温泉まで帰って来た

 

工事がなかった距離の3倍は歩いた

もう修行は十分だと言ってくれ

 

肉体的にも、精神的にも疲れた

エネルギーを補充

f:id:koreshiru:20200924145405j:plain

 

かつ丼を食べ、風呂に入って、しばらく部屋で横になる

夕食は天ぷらうどんにビール

 

待ってました

やっと讃岐うどんを味わえた

 

ホテルのレストランは専門店ではない

本当の讃岐うどんかどうかはわからない

 

だが、すごく美味しかった

うどん専門店ならどうだっただろうか

 

部屋の風呂に入っている時、うかつにも、大浴場を利用しなかったことに初めて気づいた

 

あとで部屋の風呂も温泉と聞いた

すこし後悔が和らいだ

 

明日はまた、結構な距離を歩くことになる

ホテルに早立ちを伝えると、朝食を早めに準備してもらえることになった

 

遍路だから、かどうかはわからない

が、やさしい気遣いはうれしい

 

 宿の情報は

koreshiru.hatenablog.com

 

 49日目 | 51日目