四国歩き遍路 峠?国道?トンネル?どこを選ぶべきか
更新2020年8月25日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
四国遍路には複数の選択肢の中から、1つのコースを決めなければならない箇所があります。
国道を通るのがいいのか、峠を行くほうが正解か、トンネルを抜けるべきなのか、選択に迷ってしまいます。
その場の成り行きで決めるのもひとつの方法です。
わたしは距離に関係なく
- 楽に歩けるコース
- 迷うことが少ないコース
- 危くないコース
を選ぶようにしました。
すべてのコースを歩いたわけではありません。
だから、もっと良いコースがあったかもしれません。
ここでは、わたしが選んだコースを紹介をします。
あなたの判断材料になれば、うれしいです。
- 第12番焼山寺⇒第13番大日寺
- 第22番平等寺⇒第23番薬王寺
- 第32番禅師峰寺⇒第33番雪蹊寺
- 第36番青龍寺⇒須崎市
- 須崎市⇒焼坂
- 中土佐町久礼⇒七子峠(国道56号線)
- 第38番金剛福寺⇒第39番延光寺
- 第43番明石寺⇒鳥坂峠
- 内子町⇒第44番大寶寺
- 第87番長尾寺⇒第88番大窪寺
第12番焼山寺⇒第13番大日寺
コース
- 寄井、神山を通って国道438号線を行くコース
- 鍋岩から玉ヶ峠を越えて行くコース
選 択
- 神山温泉に宿泊したので、①国道438号線コースにしました。
- 道は平坦で歩きやすかった
- 交通量もありません
- ②の玉ヶ峠コースより距離は長くなります
- どちらのコースに行っても県道21号線で合流します
- 「なべいわ荘」や「植村旅館」に宿泊の場合は②玉ヶ峠コースでしょう
- ②玉ヶ峠コースは少ししんどいと聞きました
第22番平等寺⇒第23番薬王寺
コース
- 平等寺から6.4km地点を直進する旧国道55号線コース
- 6.4km地点を右折し由岐坂峠を通って海岸線を進む由岐コース
選 択
- ホームの前が砂浜、そして海が広がる田井の浦駅に寄りたかったので、②由岐コースを選択
- ①の旧国道55号線線コースよりも距離は長くなります
- 道が少しわかりにくかったです
- ①旧国道55号線コースは交通量が多くトンネルばかりだったと聞きました
第32番禅師峰寺⇒第33番雪蹊寺
コース
- 県道278号線を行き、浦戸湾を種﨑渡船場から県営渡船フェリーで渡るコース
- 県道14号線を行き、浦戸大橋を歩いて渡るコース
選 択
- 本来の遍路道とされる①フェリーコースを選びました
- 県営渡船フェリーは無料、乗船時間は5分ほどです
- 本数がないので、待合所で待つつもりで行きましょう
- ②浦戸大橋コースに比べて距離は短く、雪蹊寺も近いです
- 桂浜に寄りたい場合は②の浦戸大橋コースになります
- 浦戸大橋は高くて、歩道の幅が狭いので、風の強い日は特に注意が必要だそうです
第36番青龍寺⇒須崎市
コース
選 択
- ①宇佐大橋を戻るコースを選択
- このコースを勧めるひとが多かった
- ②横浪スカイラインに比べて距離は長いです
- ②横浪スカイラインは上り下りが激しく、車でさえ走るのがきついと言われます
- だだし、そこから見える太平洋の眺めは格別らしいです
須崎市⇒焼坂
コース
- 焼坂遍路道に入り焼坂峠を越えるコース
- 国道56号線を直進し焼坂トンネルを抜けるコース
選 択
- ②焼坂トンネルコースを選択
- 遍路道中、一番危険なトンネルと言われています
- 怖いもの見たさにこのコースを選びました
- 入口には反射用タスキの収納箱があり、タスキを利用できます
- わたしはリュックも杖も蛍光テープを貼っており、また、ヘッドランプも準備しいたので利用しませんでした
- トンネルの長さは996m
- 歩道用の白線は引いてあります
- 車もそれほど通りません
- ただ、長いだけのトンネルでした
- ①焼坂峠は②焼坂トンネルに比べて距離が長くなります
- 焼坂峠は標高228m、かなりの急こう配だそうです
- トンネルに対する恐怖心からか、①焼坂峠コースを選ぶひとが多いと聞いています
中土佐町久礼⇒七子峠(国道56号線)
コース
選 択
- ②大坂遍路道は降雨の際は滝の流水で通行不能の場合があると「四国遍路ひとり歩き同行二人ー地図編」に書いてあります
- 当日は晴天だったので、このコースにしました
- ①そえみみず遍路道は標高409m、②大阪遍路道は標高287m、七子峠は標高287m
- ①そえみみず遍路道コースは標高287mの七子峠に行くために標高409mまで上らなければなりません
- 標高287mの七子峠まで登りのみですが、②大坂遍路道コースの方がどう見ても楽でしょう
第38番金剛福寺⇒第39番延光寺
コース
- 金剛福寺まで来た道を戻って、下ノ加江から県道21号線を通り、三原村を経由するコース(約53km)
- 金剛福寺まで来た道を下ノ加江を通り過ぎ、「カフェダイニングLuce」まで戻って市野瀬から県道46号線を通り、三原村を経由するコース(約51km)
- 国道321号線から月山神社へ行き、宿毛を経由するコース(約73km)
- ほかにもルートがあります
選 択
- 距離が短いので②市野瀬コースを選択
- 県道46号線はちゃんと舗装されている
- 車がほとんど通らず歩きやすい
- ①下ノ加江コースを歩いた家田荘子氏は著書「四国八十八ヵ所つなぎ遍路」の中で②市野瀬コースのほうが集落が途切れることなく、道も整っていたと書いています
- 月山神社へお詣りしたい場合は距離は一番長い③月山神社コースを選びます
- ①下ノ加江と②市野瀬のコースは山の中なので絶景とは無縁です
- ③月山神社コースは太平洋の絶景を望むことができます
第43番明石寺⇒鳥坂峠
コース
選 択
内子町⇒第44番大寶寺
コース
- 国道379号線、突合バス停付近で右側、国道380号線を行く農祖峠遍路道コース
- 国道379号を直進し落合トンネルを抜けて県道42号を行く鴇田峠遍路道コース
選 択
- ①農祖峠遍路道コース上に適当な宿がなく、泊まった宿「たちばな旅館」の位置から②鴇田峠遍路コースを選択
- 両コースとも距離はそんなに変わりません
- ②鴇田峠遍路コースのほうが坂が多いと聞きました
第87番長尾寺⇒第88番大窪寺
コース
選 択
- 前山へんろ交流サロンに立ち寄り、別格第20番大瀧寺に参拝するため塩江町の宿「さぬき温泉」に向かいました
- そして、宿に連泊、大瀧寺を参拝し、①国道377号線コースを通り、大窪寺へ
- ①国道377号線コースのほうが距離は長くなります
- 昔からの遍路道は①国道377号線コースです、だからちゃんと仁王門の前にでます
- ②女体山コースは標高774mの女体山を超えるコース
- 相当厳しいコースのようですが、人気があります
- お遍路の最後に、山頂からの息をのむほど素晴らしい眺めと出会うためです
- 女体山を下ると、大窪寺の本堂裏にいきなり出ます
以上です。
天候や道路事情によりコースは検討する必要があります。
例えば、この記事では歯長峠について触れていません。
それは、当日通行止めのため山越えしか選択肢がなかったからです。
気象情報、道路情報はくれぐれも最新のものを参考にしてください。
では、よいお遍路を。