遍路の洗濯事情ーたかが洗濯、されど洗濯
更新2021年2月22日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
今回は遍路の洗濯事情です。
洗濯なんてどうでもいいと思っていませんか。
わたしはそう思っていました。
しかし、実際に遍路に出ると、洗濯の重要度が上がります。
少しでも事情を知っていたほうが、プラス面が多いと感じました。
そこで、遍路の洗濯事情をお伝えしようと思います。
遍路宿・旅館・宿坊
洗濯機
当たり前ですが、どんな宿にもあります。
問題なのは台数。
ほとんどの宿が1~3台です。
当然、早いもの順になります。
洗剤はお接待として無料で使えるところが大多数です。
乾燥機
置いていない宿のほうが多かった気がします。
あっても有料だったり、台数も少ないです。
日頃、乾燥機を使わない生活をしていたため、乾燥するのが、洗濯以上に時間のかかることを知りませんでした。
乾燥機の終了ブザーは部屋まで聞こえてきません。
仕方がないので、時間を見計らって、乾燥終了まで、屋外にある乾燥機のそばで待機していました。
風呂に入っているのに屋外で時間を潰すのは、時間が遅ければ遅いほど、寒さが身体にこたえます。
洗濯の全行程が終了しなければ、ゆっくり休むことも出来ません。
順番が遅いと、それだけ起きていなければなりません。
時間をうっかりして、乾燥が終了したあと乾燥機まで行くと、洗濯物は外に出され、別の人の衣類の乾燥が始まっていたこともありました。
みんな順番を待っていることを忘れてはならないとの教訓になりました。
自分がルーズだと、あとの人達に迷惑をかけてしまいます。
例外
遍路宿によっては洗濯や乾燥を仕切ってくれるところもあります。
そんな宿は部屋にいても、ちゃんと洗濯や乾燥の終了を教えてくれるので助かりました。
洗濯や乾燥に余計な気を遣うこともなく、無駄な時間を減らす意味でも大変ありがたかったです。
また、お接待で洗濯してくれる宿もあります。
その場合、乾燥までしてくれる所もあれば、洗濯だけしてくれて、あとは自分の部屋で部屋干しにする所もあります。
私の対策
宿には出来るだけ早めに着くようにしました。
遍路が利用する宿には到着順に風呂に入るというルールがあるからです。
風呂に入ると、すぐに洗濯が出来ます。
例え乾燥機の待ち時間があっても、到着が早ければまだ陽が出ている時間帯です。
陽が沈んでから待つことを思えば、身体的にはずいぶん楽です。
しかも、夕食前には一連の作業が完了するため、食事のあとのんびり過ごすことが出来ます。
入浴、洗濯、食事は遍路にとって大事な行事。
その3つが終わって初めてホッとするのです。
眠たければ、すぐ寝ることが出来ます。
睡眠不足になることもないです。
だから翌日、元気に歩けます。
ビジネスホテルなど
洗濯機
ほぼ有料です。
洗剤も有料になります。
宿泊人数は遍路宿と比べ物にならないほど多いですが、洗濯機は平均1台程度と非常に利用しにくいです。
乾燥機
もちろん有料です。
洗濯機と同じく台数はないです。
洗濯機も含めて、泊まった階にあることはまずありません。
別の階まで移動しなけばいけません。
この移動が大変です。
一度チャレンジしましたが、面倒なのでそれ以降、バス付のビジネスホテルなどでは洗濯機等を利用しませんでした。
私の対策
バス・トイレ付の部屋なら、入浴時に風呂場にあるボディソープを使って、洗濯物を洗っていました。
そして、部屋干し。
速乾性の衣類が中心だったので、朝までには問題なく乾きます。
歩いている時は速乾性のメリットが感じられなかったのですが、部屋干し時に能力を発揮してくれました。
例外が1点。
足マメ対策で持って行った厚手の靴下です。
これは乾きが悪かった。
乾燥機を使用しても完全に乾きません。
時期を見て、他の荷物とともに、自宅に送り返しました。
夏場を除いて、下着などの衣類は速乾性にすることをおススメします。
厚手のものはNGです。
大浴場の場合は有料でも、場所が離れていても、仕方なく洗濯機を使いました。
ただし、洗剤まで買うのはやめて、水洗いだけ。
どうせ、翌日には汗まみれになるのです。
水洗いだけで十分です。
もちろん時間のかかる乾燥機は使用せず、部屋干しにしました。
室内にハンガーなどは2~3個しかありません。
その都度工夫して、干すようにしました。
遍路には春に行きましたが、結構寒い日もありました。
そんな日に暖房のスイッチを押しても、送風しか出ないホテルがあります。
部屋ごとに温度設定できないような構造になっているためです。
寒すぎて寝れないとかはないのですが、部屋干しの洗濯物が乾くのかを心配しました。
しかし、速乾性の衣類なら、軽く送風にするだけでも、十分乾きます。