遍路のトイレ事情ーやはり気になるトイレのはなし
更新2021年3月7日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
歩き遍路だけで年間5~6千人が訪れると言われている四国八十八か所。
コロナ禍以前は日本人だけではなく、外国人遍路の数も増加していました。
四国遍路を世界遺産に登録しようとする動きも活発です。
だから、四国八十八か所間にはトイレが充分整備されているんだと思っても不思議ではありません。
ところが、実際に歩いてみると、期待は裏切られる可能性があります。
トイレがない、トイレが汚い。
そんなトイレ事情についてお伝えします。
トイレの場所
トイレの場所に関して、決定版とも言える本がコレ。
へんろみち保存協力会編 四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]です。
この本は数年に一度改訂されています。
古い版だと役に立ちません。
必ず最新版を購入してください。
トイレの場所だけでなく、歩き遍路にとってバイブル的な本でもあります。
お寺のトイレ
すべてのお寺のトイレがキチンと整備されている訳ではありません。
四国遍路イコールお寺です。
お寺には多くの遍路や観光客が訪れています。
参拝者のことを第一に考えているのなら、お寺のトイレは清潔に整備されているに違いないと思っても間違いではありません。
しかし残念ながら、全部のお寺がそうではないのです。
確かにお寺によっては山中にあったり、不便な場所に位置するお寺もあります。
それなら、なんとか納得できます。
しかし、町中にあってもトイレ整備が不十分なところがあるのです。
お寺の年間の収入はかなりの額に上るはず。
なのになんで、と疑問に思ってしまいます。
各お寺の考え方の問題なんでしょうか。
なにはともあれ、お寺にトイレがあるだけマシ、そう心得ることです。
地域によってはお寺以外トイレがない場合もあるのですから。
用心のため、お寺では必ずトイレを利用していました。
出る出ないに関わらずです。
道の駅
道の駅のトイレは24時間利用できます。
店舗の休業日でも、もちろん利用可能です。
どの道の駅のトイレも清潔でした。
道の駅は増えつつあるのか、新しい建物が多かった印象があります。
トイレと休憩が可能で、買い物もできます。
その地域の特産物を買って自宅に送る遍路をよく見かけました。
公園内の公衆トイレ
どこも管理が行き届いてる感じがしました。
遍路道沿いには公園がけっこうあります。
公衆トイレ
村はずれの公衆トイレでも地域が管理しているところは清潔です。
民家もない遍路道沿いのトイレが予想以上にキレイだったことがあります。
この時はさすがに四国だなあと、感心しました。
駅のトイレ
有人駅はまずまず。
無人駅は汚いところが多いです。
山中のトイレ
汚いものと覚悟しましょう。
例外的に山中であっても、きちっと管理されているところがあります。
そこはそんなに汚くはないです。
手洗い用の水道がないところもあります。
あるだけで助かる、そう思ってください。
店舗のトイレ
スーパー、コンビニ、ドラッグストアーなどを利用しました。
ウワサによると、一部のガソリンスタンドでは遍路のトイレ使用を禁止しているとか。
ガソリンスタンドの特定が出来なかったので、スタンドをすべて敬遠しました。
経験者からのアドバイス
- トイレの場所は「 四国遍路ひとり歩き同行二人[地図編]」で確認すること
- トイレが汚くても、トイレがあるだけマシと心得ること
- 遍路道沿いにトイレの少ない地域もあるので、お寺では出る出ないに関わらずトイレを利用すること
- トイレットペーパーはお寺と道の駅、スーパー等店舗以外はないと考えておくこと
- トイレットペーパー1巻は結構厚みがあります。1巻30m~50mくらいにして用心のために持って行きましょう、ティシュペーパーより役に立ちます