更新2024年1月3日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
歩き遍路に行くぞと決めたものの、あれこれ考えると不安でいっぱいになりませんか。
ちゃんと歩けるのか、1日何キロ歩けばいいのか、峠やトンネルの状況は、宿泊はどうするのかなど、体験しないとわからないことがいっぱいです。
そこで参考になるのが、体験記。
そのなかでも、とくにオススメの本を5冊を紹介します。
- <1>「私のお遍路日記 歩いて回る四国88ヵ所」
- <2>「男は遍路に立ち向かえ」
- <3>「あそび遍路ーおとなの夏休み」
- <4>「四国八十八ヵ所つなぎ遍路」
- <5>「四国遍路ひとり歩き同行二人」(地図編)
- 「四国遍路ひとり歩き同行二人」(解説編)
<1>「私のお遍路日記 歩いて回る四国88ヵ所」
著者 佐藤光代
出版社 西日本出版社
発行年 2005年
著者が31歳のとき四国八十八ヵ所をずっと歩いて回った体験記。
歩いた日ごとに、わかりやすい地図がイラストで描かれていて、とても見やすいです。
歩いた距離や時間も書いてあるので、自分で遍路の計画を立てるとき、かなり参考になります。
ただ、宿の情報が古いので、最新情報をインターネットでチェックしたほうがいいでしょう。廃業した宿も載っていますから。
ところどころに、「お接待」や「宿に泊まる」、「山での歩き方」などイラスト入りのコラムがあります。実際お遍路に行くと、こんな情報がすごく役に立ちます。
お遍路に行く予定がない人でも、なぜか興味をそそられる、そんな1冊です。
<2>「男は遍路に立ち向かえ」
著者 森哲志
出版社 長崎出版
発行年 2009年
著者はジャーナリストで、定年を機に歩き遍路をするために四国へ。
「ドラマは寺と寺にあった。歩く道中こそ修行である。これはそんな出会い旅の四十二日間にわたる物語である。」と書かれているように、道中知り合った若者たちとの対話が核となり、遍路旅は進んでいきます。
正しい菅笠のかぶりかたとか、歩きの心得など、さらっと書いてあるところも大事。
そこは覚えておいて損はないものばかりです。
運動不足のシニアが何とか全行程を歩ききったこと。
そして、人とのふれあいのエピソードが読む者に勇気を与えてくれます。
<3>「あそび遍路ーおとなの夏休み」
著者 熊倉伸宏
出版社 講談社(文庫)
発行年 2010年
精神科医の書いた歩き遍路本。
共感できる心得が多く含まれています。
「まずは遍路は外見から遍路になることが大事だ。そして次に体が遍路になる。最後に心が遍路になる。」
「歩ききれるか、否か。それを分けるのは脚である。」
歩き終わると、確かにそう実感できます。
気にいったところはメモするといいかも。
歩き遍路の途中、きっとそのメモは力になってくれます。
<4>「四国八十八ヵ所つなぎ遍路」
著者 家田荘子
出版社 KKベストセラーズ(ベスト新書)
発行年 2009年
「極道の妻たち」でおなじみの作家、家田荘子による歩き遍路本。著者は四国八十八ヵ所霊場会公認先達。
つなぎ遍路とあるように1ヶ月に1度、2泊3日で歩いた体験をまとめたものです。
そのため、四季折々の情報が得られます。
特徴は1番札所からお寺ごとに文章がまとめられていること。
お寺の情報を知るには、この本が参考になるでしょう。
寺から寺への道順もていねいに書かれています。
新書版でもあり、一番入手しやすいでしょう。
<5>「四国遍路ひとり歩き同行二人」(地図編)
「四国遍路ひとり歩き同行二人」(解説編)
著者 へんろみち保存協力会編
出版社 へんろみち保存協力会
この地図編がなければ、きっと歩き遍路は途方に暮れるでしょう。
それほど、重要な本です。
なので、体験記ではありませんが、紹介することにしました。
数年ごとに改訂されています。必ず最新版を買ってください。
ページごとに縮尺が違ったりするので、一見わかりにくいかもしれません。
でも、実際に使ってみると、すぐ慣れます。
そして、間違いなく手放せなくなります。
おまけに、お寺はもちろん、宿やトイレの場所もわかるので、重宝します。
解説編は遍路用品や霊場での作法などについて書かれています。
遍路に行く前に読んでおくと安心です。
特にテーピングの貼り方は事前に練習しておくと、本番で困りません。
以上5点紹介しました。
発行年の新しい本はないの、そんな疑問をお持ちの方へ。
歩き遍路に役立つ本をと考えた結果、こうなりました。
古本でもブックオフなどを利用すれば、簡単に手に入るから大丈夫でしょう。
これらの本があなたの役に立ったら、うれしいです。
準備万端。よい、お遍路旅を。