ハイよ~!シルバー!

十年来の夢だった歩き遍路。定年と同時に四国八十八ヶ所と別格二十寺を通しで歩きました。その体験を発信しています。

遍路の飲み水事情ー喉がカラカラになって困らないために

 


更新2021年11月28日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

f:id:koreshiru:20211127175445j:plain

歩き遍路で最も恐れたのは、必要なときに飲み水がないことでした。

 

水を確保すること、それがいかに難しいか。

遍路を歩いた人なら、誰でも経験することでしょう。

 

日本全国、コンビニもあれば、自販機もある時代。

それなのになぜ?

 

誰でも、そう考えると思います。

 

喉が渇いて、やっとたどり着いたお寺に飲み水がない。

どんなに歩いても店がない、コンビニがない、自販機さえない。

 

ない!ない!ない!

理解できない!

 

でもそれが現実です。

 

もしかして多くの不便を乗り越える旅こそが、四国遍路なのか。

そんな気さえしてきます。

 

で、実際どうしたらいいの。

 

やっていたのは簡単なこと。

それで、飲み水の不安がなくなりました。

 

  

 

まずは、ドラッグストアかスーパーで飲料水を買う

買うのはペットボトル500mlの水を2本。

ドラッグストアは、値段が安いのでオススメです。

 

緑茶や烏龍茶のときもありました。

 

市街地にはドラッグストアやスーパーがあります。

そのチャンスを逃さず購入。

 

喉が渇いていようがいまいが、関係ありません。

この先、店がある保証がないからです。

 

買ったペットボトルはリュックサックのポケットに

ほとんどのリュックサックには左右にポケットがついてます。

そこに入れて、必要なときに出して飲みます。

 

安全のため、手に持つのは金剛杖だけにします。

 

もっとも、喉がずっと渇いているときは別。

ペットボトルを片方の手で持ち続けることもありました。

 

それでも、さすがに山道では危険です。

リュックのポケットに戻しました。

 

宿に着いたら、ペットボトルの水を捨てる

ペットボトルに残った水は宿で捨ててしまいます。

ホテルに冷蔵庫があっても、持ち歩いた水を冷やして飲んだりはしません。

 

翌日にも使うので、ガシャガシャとしっかり水洗いします。

 

翌朝、お茶がもらえないか宿の人に聞いてみる

翌朝、もう一度ペットボトルを洗います。

衛生第一です。

 

そして朝食時に空いたペットボトルにお茶をもらえないかと尋ねます。

 

遍路宿ではたいてい朝食用のお茶がたっぷり用意されています。

遍路が飲み水に困ることを、わかっているから。

 

2本分くらい、余裕で確保できるはずです。

 

お茶が熱すぎる場合やホテルで宿泊した場合は水道水を入れていました。

 

ペットボトルは2本必要か

最初は1本あれば大丈夫だと思っていました。

 

ところが、遍路ころがしや峠道では必要以上に汗をかきます。

日中の気温も思った以上に上がることも。

 

そして、1本だけでは足りないことを学びました。

で、2本にしたのです。

 

2本でも厳しい日もあれば、1本でさえ空にならない日もあります。

 

とは言え、2本あれば安心感が違います。

その日必要なければ、宿に着いて水を捨てればいいだけです。

 

水切れのとき、どう乗り切ったか

1本しかペットボトルを持っていないときのエピソードです。

 

その1

● 宿(ホテルなはり)→27番神峯寺→宿(ビジネスホテル弁長)

 

日中に気温が急上昇、27番神峯寺に着く前にペットボトルは空。

朝食の塩分のせいか、喉もカラカラ。

 

境内に岩清水を発見!

 

でも飲めるのような感じがしません。

水溜まりは汚いし。

しかも水流がとても弱く、ペットボトルを満タンにするのは大変そうでした。

 

あきらめて、寺を後にしたその時。

左手にある小屋の中に水道の蛇口が偶然見えたのです。

 

ちょうど掃除中だった僧侶に聞くと、水道は自由にお使いください、水は名水神峯の水です、とのこと。

 

ペットボトルを満タンにし、名水でお腹もいっぱいにしました。

 

その日の記事はこちら

koreshiru.hatenablog.com

 

その2

● 宿(喫茶きらく)→29番国分寺→30番善楽寺→31番竹林寺→32番禅師峰寺→宿(高知屋)

 

時間に追われ、早足で廻ったため、31番竹林寺に着く頃にはペットボトルが空。

 

見たところ、寺に水場はなし。

トイレの水はさすがに最終手段。

 

納経所のお姉さんにどこかに水道がないか尋ねてみました。

すると、「ありません」との返事。

でも「お困りなら、裏の台所で水を入れましょうか」とのお言葉。

 

ありがたく入れてもらいました。

その後、接待所に行くとお接待のお茶やお菓子がたくさん。

 

このお茶をペットボトルに入れるのはちょっと勇気がいります。

納経所のお姉さんの親切で本当に助かりました。

 

その日の記事はこちら

koreshiru.hatenablog.com

 

知ってると助けになる、お寺や接待所

お寺や接待所にはお茶や冷水などを用意してくれているところがあります。

でも、その場で飲むだけにしましょう。

 

参考記事(1)

koreshiru.hatenablog.com

 

参考記事(2)

koreshiru.hatenablog.com

 

同じペットボトルを使い続けるのか

さすがにそれは衛生的に問題がありそうです。

 

ドラッグストアやスーパーを見かけたら、わりと頻繁に入れ替えてました。

それでも、最長7日間くらいは使い続けた気がします。

 

四国遍路を歩いたのは2月後半から4月中旬です。

その間、腹痛に襲われたことはありません。

 

大雨の日は要注意です

小雨なら、ポンチョ。

大雨なら、レインウェアを着ていました。

 

レインウェアで長時間歩くと、蒸れてすごく汗をかきます。

そして、信じられないくらい喉が乾きます。

 

雨が降ってるからペットボトルの水はいらないだろう。

そう思って用意しないと、暑い日以上に喉が乾き、四苦八苦する恐れがあります。

 

雨の日こそペットボトル。

このことを、忘れないでください。

 

以上です。

この記事が歩き遍路を目指す皆さんの参考になれば、うれしいです。