四国歩き遍路 13日目 自分探しなんてとんでもない
更新2020年8月20日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
13日目の行程
生本旅館⇒民宿ロッジおざき
生本旅館
Sさんは朝食を食べて、すぐ出発した
Iさんがやはり最後になった
今日も国道を歩くだけだ
疲れる一日になるだろう
でも、今日やっと高知県に入れる
生本旅館でもらったお接待のチョコを県境で食べよう
民宿ロッジおざき
途中トイレを借りた道の駅「宍喰温泉」では、もう春の香りがした
迷うことのない道をひたすら歩く
こんな時は何か考え事が出来ると思っていた
ところが、考えることはいつも決まっている
脚の状態、飲み水の残量、夕食のこと、あと何時間歩けば宿に着くか・・・
自分探しなんてとんでもない
今必要なことだけで、頭はいっぱいなのだ
のんびり何かを考える余裕など、なかった
高知県に入った
果物店のお母さんから、かんきつ類のお接待
愛媛がみかん王国なのは知っていた
高知もかんきつ類の産地なのだ
小夏はジューシー、ポンカンはオレンジのような甘さだった
丸石が多いゴロゴロ浜
波によって丸石が転がり、ゴロゴロ鳴るそうだ
今日の波は静かで、道路まで音は聞こえない
はるか先に岬が見える、集落も確認できる
多分そこに今夜の宿があるだろう
そう思って、歩いていると
だんだんと次の岬が姿を現す
いやな予感
結局、最初に見た岬の集落に目指す宿はなかった
しかたなく、次の岬に向かって歩く
この繰り返し
期待して歩いては、たどり着いてがっかりする
また気を取り直して歩く
この繰り返しは、精神的にものすごく疲れる
精神的に疲れると、脚にもダメージが及ぶ
もう、ヘロヘロだ
昨日食べ過ぎたので、今日は夕食を頼んでいない
食料品の調達をしたい
ところが、道沿いに店はない
やっと小さなコンビニ風の店を見つける
遍路が大勢いた
この店以外の選択肢がないのだろう
なんとか夕食を確保した
少し先を同宿だったSさんが歩いてるのが見えた
Sさんの足取りも重そうだ
追いついて、ここまでの道のりの大変さを確認しあった
Sさんはロッジおざきより先の「徳増」を予約しているらしい
ロッジ尾崎の看板が見えた
やっと着いた
ここでSさんとはお別れだ
まだ歩かなければならないSさんは、恨めしそうに去っていった
宿の情報は