四国歩き遍路 10日目 コンクリートの長い坂はトコトコ歩きで
更新2020年8月20日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
10日目の行程
金子や⇒第20番鶴林寺⇒第21番太龍寺⇒舎心ヶ嶽⇒第22番平等寺⇒山茶花
金子や
一に焼山、二にお鶴、三に太龍といわれる
険しさの順位だ
今日は一度に、二と三を参拝しなければならない
しっかり朝食を食べて、と思ったら
パワー不足になりそうな朝食だ
昨日トンカツ定食で正解だった
歩く前、部屋でストレッチを念入りに行う
宿から出るとすぐに坂道が始まった
第20番鶴林寺
急坂の連続で、多くの遍路が悲鳴を上げていた
コンクリートなどの急坂を普通に登ると途中で疲れてしまう
疲れるとどうしても、坂の途中でいったん立ち止まる
すると、もう歩けない
急坂を登るにはコツがある
歩幅を極端に小さくしてトコトコ登るのだ
おかしな格好に見えるのだろう
周りのひとがアレッ、と微笑するのがよくわかる
しかしこの登り方だと、余分な力がかからない
長い坂でも、一度も休まず登り切れる
大股にする、一気に駆け上がる、普通にハアハアいいながら登る
それぞれ自分のやり方で坂道にチャレンジする
トコトコ登りはスピードは一番遅い
遅いから、うしろから来た遍路が簡単に抜いていく
だが、しばらく行くとその遍路がへばって休んでいる
力を出しすぎて、呼吸が乱れたのだ
その横を、トコトコ登りで抜いていく
この登り方だと息が乱れないのだ
結局、山門にたどり着くまでの時間はどの登り方より短く
しかも、あまり疲れない
体力はできるだけ温存しょう
白衣に押してもらうため、昨日洗濯を済ませている
第39番延光寺の「亀」の御朱印とあわせれば、鶴と亀で縁起のよい白衣が完成する
第21番太龍寺
Sさんの乗る車は、早くも立江寺から鶴林寺に向かっているらしい
車遍路の道順は全然分からない
早いのか、遅いのか
どちらにしても、自分のペースで歩くしかない
納経所では舎心ヶ嶽にいくことを勧められた
また少し登って、舎心ヶ嶽へ行ってみる
舎心ヶ嶽には誰もいなかった
左下に小さく見えるのがロープウェイ駅だ
第22番平等寺
平等寺にどうにか到着
まだ、Sさんは来ていなかった
参拝を終え、境内のベンチでSさん一行を待つ
平等寺までは本当にキツかった
時間が気になってペースを乱したからだ
しばらくしてSさんと合流
奥さんとSさんの知人二人も乗っていた
歩いてここまで来ていることが信じられないと
皆さん、しきりに感心され、励まされた
山茶花
Sさん一行は、次の札所薬王寺へ車を走らせた
ここは新館を予約していた
山茶花は遍路に評判の宿だ
新館はホテルのよう
なおさら気持ちがいい
夕食は旧館で大勢でいただく
今日は遍路のベテランさんが多く、いろいろとアドバイスをしてくれる
ここに居るベテランさん達は皆、朝暗いうちから歩いているらしい
だから、四国一周を短期間で巡れる
歩くのは速いのに、なんで日程がこんなにのんびりなのと
呆れられてしまった
宿の情報は