更新2020年8月20日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
9日目の日程
ふれあいの里さかもと⇒別格第3番慈眼寺⇒金子や
ふれあいの里さかもと
雨はやんだ
朝食に珍しいおかゆが登場
疲れた胃腸にやさしい気遣い
でも、おかゆだけでは食べた気がしない
結局、ご飯もいただいた
ここでは慈眼寺に行くための手作りマップを用意してくれている
担当の方から要点の説明もある
道に迷う心配は消えた
別格第3番慈眼寺
まず坂本町の旧街道を行く
荷物の大半は宿に預けてあるので、身軽だ
街道沿いの家や店の軒先で趣向を凝らしたひな飾りが並んでいる
他ではなかなか見られない風景
遍路に来たことを一瞬忘れて、気分は観光客だ
山道を登る
昨日のような雨の日ではかなり滑りそうな道だ
無理をせず、正解だった
慈眼寺に参拝者は誰もいない
ここは大師堂だ
本堂はここから急坂を登った先にある
ヤレヤレ
急坂を一気に登る
なかなか登り甲斐のある坂だった
本堂から大師堂に戻り、参拝、納経
穴禅定を申し込むと
このすき間を通り抜けられないひとは受付できませんと言われる
何、この幅
狭すぎる
お遍路さんなら、ギリギリかも
受付のひとに励まされる
挑戦してみる
やった、ヨイショじゃなかった
ちゃんと通った
受付のひとが部屋に案内してくれ、穴禅定用の白装束に着替える
昨日雨だったので、念のためとカッパも渡される
穴の中で水滴が落ちるらしい
真っ暗な鍾乳洞のなか
灯りは渡された1本のロウソクだけ
心細い限りだ
ひとり3000円だった
2人で受付すれば1人1500円、3人以上なら1000円になる
誰か相手が見つかれば、安くなるのにねぇ
今日は誰も居ないから、と慰められる
先達さんがやってくる
先達さんの指導なしで複雑な鍾乳洞を抜けることはできない
では行きましょう
本堂に向かう
まさか、もう1度、急坂を登るとは思わなかった
暗闇の鍾乳洞に入る
両腕、両脚、腰、首、頭、すべて先達さんの指示どおり動かさないと、狭い穴を抜けられない
ところがどっこい、指示どおりに身体が動かない
すると、身体が穴に挟まり、どうにも動けなくなる
もう、パニックだ
何度パニックになっただろう
心臓に悪影響がなければいいが
今回はひとりだけなので、ロウソクは先達さんが持ってくれた
両手が空いていても、このざまだ
マンツーマンで指導してもらっても、結果パニックだ
なぜ穴禅定を申し込んだのか
途中何度も、後悔で泣きたくなった
それでも、先達さんに励まされ、粘り強く指示されたおかげで、鍾乳洞から無事出られた
終わってみると、汗びっしょりだった
本堂から下っていると、すがすがしさを感じた
達成感っていいもんだ
気になったので、受付で聞いてみた
団体さんが鍾乳洞に入るときはどうするんですか
先達さんの指示をうしろのひとに伝言しながら穴を抜けていきます
もちろん、伝言は正しく伝わらないので、その都度先達さんがフォローします
その分、時間はかかります
なかには、身体が抜けず、引き返すひともいます
今日はマンツーマンで本当によかった
金子や
「ふれあいの里さかもと」に戻り、預かってもらっていた荷物を受け取って、「金子や」まで歩く
宿の夕食は頼まなかったので、今日は外食だ
「道の駅ひなの里かつうら」にある喫茶オレンジでトンカツ定食を注文する
久々のトンカツ、珍しくビールのない夕食
鶴林寺へ行くには、最適の宿だ
今日も宿泊客は多い
電話が掛かってきた
知人のSさんからだ
脚が悪いため車遍路を重ねているSさんと、明日平等寺で落ち合うことになった
Sさんには遍路に行くことを伝えていた
うゎ、プレッシャーだ
22番平等寺まで何時間かかるかわからない
明日の朝、1番霊山寺から順に巡るそうだが、相手は車だ
歩いて間に合うのだろうか
宿の情報は