四国歩き遍路 37日目 百聞は一見に如かず
更新2020年9月14日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
37日目の行程
ホテル バリ・イン⇒第59番国分寺⇒別格第10番西山興隆寺⇒別格第11番生木地蔵⇒第61番香園寺⇒第62番宝寿寺⇒ビジネス旅館小松
ホテル バリ・イン
朝食は3階のレストランでいただく
ちゃんとコップに水がある
ここでは貴重な水だ
昨日だったら何杯もお代わりしたことだろう
今日はちよっと事情が違う
2リットルの麦茶2本はさすがに多すぎた
歩き用のボトルに詰め替えてもまだ余る
動くと腹がポチャポチャ鳴る
水危機はひとの理性をそこまで、狂わせる
水の樽と化した身体は、一日中吐き出す汗が止まらないだろう
第59番国分寺
ホテルからお寺は近い
ここは伊予の国分寺
別格第10番西山興隆寺
ここから、一般のへんろ道から興隆寺へのへんろ道に分かれる
別格のお寺をふたつお参りするため、少し遠回りになる道を行く
最後の最後、結構長い急坂が続く
かなりキツイ
山中にある興隆寺はとても涼しい
汗もすぐに乾いた
参拝後、納経所へ行くと
わぁ、いいところに来られた、と言われた
ちょうどお昼頃だった
30~40分ほど買い物に行こうとしたらしい
なにしろ別格は参拝者が本当に少ない
しばらく不在にしても迷惑にならないことが多いだろう
まして、昼だ
いいタイミングで納経所に行けた自分の幸運に感謝する
別格第11番生木地蔵
ふもとまで下ると、へんろ地図を無視して車道を行く
地図を見ると、そのほうがわかりやすい感じがした
このお寺は車道沿いにある
車道を歩いたので、迷わず着いた
第61番香園寺
オイオイ60番横峯寺はどうした
そう突っ込むことなかれ
実は63番吉祥寺を打ち終えてから、60番横峰寺を目指すほうが効率的だと言われている
そのコースだと楽に歩けるし、道順も簡単だと聞く
詳しくは宿のご主人の説明に頼るしかない
今日はその宿を予約している
なんとまあ、お寺らしからぬ本堂
参拝順路に従って2階に行けば、何故かドアが開かない
しかたがないので、反対側の階段を上がって本堂に行く
本堂に中に入ると、異質な感じがプンプンした
境内にテントがあり、そこで62番宝寿寺の納経が特別にできるそうだ
何かお寺の間でトラブルが生じているらしい
グーグルで確認するとネガティブ情報が満載
ネット情報を信じるなら、宝寿寺はずいぶん変わったお寺らしい
特別納経所に行くと、納経を案内するお寺の女性の表情、口調はとても遍路への親切心から来たものではないと思った
いや、もっと言えばその態度に嫌悪感さえ感じた
宝寿寺の納経をここでお願いするのは止めよう
宝寿寺までは近いし
本当のところを自分の目で確かめたい、そう思った
宝寿寺が噂通りの変わったお寺とわかり
参拝できなければ、またここに戻ってくればいい
第62番宝寿寺
正直に言おう、怖いもの見たさもあってここに来た
だが、怖いものは何もなかった
本当に静かなお寺だった
遍路に向かって暴言を吐く住職など存在しなかった
ここの納経所の男性(住職かもしれない)のほうが香園寺の女性職員より余程親切だった
変わっているのはむしろ香園寺のほうではないか、と疑いたくなる
百聞は一見に如かず
自分の目で見て正解だった
ビジネス旅館小松
新しく移転したばかりの旅館はとても綺麗
早めに予約していて良かった
明日は横峰寺へ参拝する
お寺までの手作り地図を、御主人からいただく
説明を聞くと、やはりこのルートは迷うことがない
他のルートと比べて、最も簡単な道順のようだ
ここは遍路に人気の宿
今日も満室だ
泊まり客全員が期待しているのが、夕食の肉料理
一泊のひとはじゃぶしゃぶ、連泊のひとはすき焼きだった
肉屋も経営しているからなのか、この豪華さ
これで一人前だ
部屋も、風呂も、トイレも、すべてきれいで新しい
ご主人をはじめ宿のひとも皆親切
夕食も豪華、しかも肉
こんな宿、人気が出ないほうがおかしい