四国歩き遍路 17日目 文旦のバラ売りを高知で探しまわる
更新2020年8月24日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
17日目の行程
ビジネスホテル弁長⇒第28番大日寺⇒民宿喫茶きらく
ビジネスホテル弁長
昨夜は十分休めなかった
とりあえず朝食だ
Sさんの姿は見えない
Eさんは相変わらず、入り口の隅の席にいる
「昨日はよく眠れなかった」とEさん
どの部屋も同じ状況だったと納得した
このホテルに泊まる予定ではなかった
泊まる予定のホテルは、予約の電話を入れた7日前にすでに満室だった
高校野球部の合宿があるので、と電話で言われた
このホテルも満室だったらしい
小さな町だと泊まる所も限られる
予約するのが遅かった遍路は苦労したに違いない
第28番大日寺
泊まる予定だったホテルが部屋の窓から見えていた
外に出て見ると、さらに立派に見える
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」で太川さん、蛭子さん、マドンナの遠藤久美子さんが泊まったホテルだ
それだから、泊まりたかったのに
途中、安芸赤野郵便局で不用品を自宅に送り返す
ゆうパックをお願いしたら、レターパックというものを勧められた
少し歩くとお接待所が見えた
今度は善根宿だ
昨夜は宿泊場所が満室なので、ここに泊まった遍路も多かったとあとで知った
この道は本当に歩きやすい、いい道だ
自転車道だが自転車はほとんど走っていなかった
昨日から尾を引いて、文旦のことが気になって仕方がない
道の駅やスーパーをのぞいて見ても、残念ながらバラ売りはない
1軒の食料品店でバラ売りの文旦を見つけた
だが、いかにも訳ありな商品
見た目からして美味しそうに見えない
土佐では一個買いする人がいないのか
そんな気がするほど見つからない
いよいよ、高知が近づいてきた
香南市に入る
途中合流したSさんと共に歩く
お店を見つけると別れて店に入る
文旦はない
追いつけば、また一緒に歩く
高知大ヨット部が頑張っていた
大日寺は近い
文旦は遠い
桂浜も近くなった
Sさんもヤレヤレという表情
少し前、また追いついて合流した
ほとんど昼食も休憩も取らないなので、たとえスーパーに立ち寄っても追いつくのはけっこう簡単だ
ここにはうれしいサービスがある
大日寺の参拝が終われば、宿はすぐそこだ
民宿喫茶きらく
女将さんは不在だったが、メールが来ていたのでそれに従い部屋に入る
風呂と洗濯が済んだ頃、女将さんが帰ってきた
夕食はもう一人の遍路とふたりきり
だが、女将さんも話しに加わって楽しい夕食だった
広島から来たこの若い遍路は非常に人懐っこい
話しやすい雰囲気のせいか、ひとから聞いた情報が豊富だった
昨夜、泊まる所がなく困っていた遍路たちの様子も彼から聞いた
女将さんにいまだ食べられない文旦の話をした
文旦、あるよ
と言ってお接待で出してくれた
まさかここで食べられるとは
文旦の苦労話を聞いてもらえてよかった
お接待の文旦は思った以上に美味だった
宿の情報は