更新2020年9月4日
ハイよ~!シルバー!のおじいです。
28日目の行程
三好旅館⇒別格第6番龍光院⇒第41番龍光寺⇒第40番仏木寺⇒民宿みやこ
三好旅館
高齢の女性遍路は珍しい
まして、登山用ストックを二本持って、器用に歩いていると嫌でも目立つ
だからみんなの記憶に残っていたのだ
そういえば、三陽荘から宇佐大橋方面に向かっていた朝、橋のほうから颯爽と歩いて来るこの人とすれ違った気がする
連れがいたどうかまでは覚えていない
おばさん遍路と話してみた
柏坂の展望台でお見掛けしましたね、お連れは?
ひとりで歩いているのよ
その人とは展望台からの絶景についてしゃべっていたかな
誰とでも仲良くなれるのがお遍路の良さでしょ
それと、その人も昨日の夕食の席にいたわよ
ゲゲッー、全然気が付かなかった
そもそも、男性はおとなしい感じだったし、特徴なかったし
どうも、追いかけてたのではなく
年の割にあまりに速いので、競争心が芽生えたらしい
おばさんは短距離を歩くのは速くても、長時間歩くのは苦手だとか
だから、歩いては休み、歩いては休むスタイルになる
しかも話し好きなので、休む時間のほうが長いと言う
話していると、もう出発の時間だ
旅館がくれた栄養ドリンクを飲んで、全員競うように歩きだした
別格第6番龍光院
国道56号の松尾トンネルを抜けて宇和島市内へ
街の中心地にあるとは思えない、静かなお寺だった
お接待をいただく
第41番龍光寺
宇和島から、車道をひたすら歩く
務田駅の手前を左折し、畑の中を通ってお寺へ
納経所で、歩きながら食べて、とお菓子のお接待をいただく
また、仏木寺へは墓を通ると近いから、と道順も教えてくれる
第42番仏木寺
のどなか道を歩いて仏木寺に到着
民宿みやこ
歯長峠が通行止めだった
しかたがないので林道を迂回する
三好旅館に宿泊していた遍路はベテランばかり
朝食も、出発も、早いスタートだった
それで、こちらもつられ早く出てしまった
いつもなら、もっとゆっくり出発するのに
おかげで、みやこの女将さんから、もう着いたの、と不思議がられた
時計は3時10分を指していた
自分でも驚くほど早かった
三好旅館を出て、ここに泊まる人も多いらしい
写っているのは宿泊部屋へと続く玄関
風呂は自分で入れるタイプだった
今日はほかに誰も泊まらないので、勝手に使ってと言われる
夕食は隣で営業している食堂でいただく
ご夫婦とも話し好きだ
ひとりでも退屈しない
食事が終わると、お接待の品を段ボールから取り出した
以前ここを定宿にしていたお遍路さんが、もう歳で四国には行けないけど、ほかの遍路の役に立てればと、長崎から送って来るらしい
85歳の元おばあちゃん遍路に自分の納札を届けてもらうようお願いして、ありがたく頂戴する
部屋には遍路ノートが置いてあり、さまざまな思い出が書いてあった
なぜか、悪天候の中、夜中に到着する遍路が多かった
時間があるので、こちらも自分の思いを文字にする
字が汚いが読めるだろう
あすは満室だそうだ
時期的に見て、これからますます遍路の数は増えるはず
この遍路ノートを誰が読み、どんな感想を持つのか
会うことのない人へ、思い出を記すノート
過去、現在、未来
思えば、ノートを読みながら、不思議な時を過ごしていた
宿の情報は