ハイよ~!シルバー!

十年来の夢だった歩き遍路。定年と同時に四国八十八ヶ所と別格二十寺を通しで歩きました。その体験を発信しています。

四国歩き遍路 2日目 徳島上陸

 

更新2020年8月18日

 

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 ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

 

2日目の行程

 ワカヤマ第二富士ホテル和歌山市駅和歌山港徳島港徳島駅板東駅大麻比古神社⇒第1番霊山寺⇒第2番極楽寺⇒第3番金泉寺旅人の宿道しるべ

 

ワカヤマ第二富士ホテル

6時30分から朝食

今日も朝から気合が入る

 

電車は、和歌山港行き、和歌山市駅8時13分

 

昨日は仕方なく遍路姿でチェックインした 

が、ここは和歌山、四国ではない

 

朝の通勤通学ラッシュに、遍路姿ではまずいだろう

普段着で行くことにした

 

和歌山市駅

 なかなかの混雑

 

普通の服にしてよかった

金剛杖の入った杖袋と菅笠を持っているし、さんや袋を首からぶら下げているのでどうみてもお遍路さんだけど

 

和歌山港

終点の港まで行くひとは少ない

遍路らしき人間は、誰もいない

 

南海フェリーに乗船すると、徳島港まで約2時間の船旅だ

 

フェリーの内部は結構広く、揺れもなく、天気も申し分ない

 

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和歌山市を後にする
 

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徳島市が見えてきた

徳島駅

駅までは市営バスに乗る

 

全員ではないにしろ

広い船内にいた乗船客が、バス1台分の乗客になる

 

ほぼ満席状態

 

パンパンになったリュックを背負い、腰にはウエストポーチ、首からさんや袋を下げ、右手に金剛杖の入った杖袋、左手に菅笠を持っている

 

窮屈でしかたがない

 

20分ほどでやっと徳島駅に到着

 

バスに乗っただけでこんなに疲れるものなのか

ただ、座っていただけなのに

 

バスが定刻どおりならば、板東駅行きに間に合うはずだった

残念!

 

次は12時16分発

1時間以上もある

 

せっかくなので、駅ビルで徳島ラーメンをいただく

味は?

 

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徳島ラーメン岩田屋

今後のことがいろいろ気になって、味わうどころではなかった

 

板東駅に向かうにはJR高徳線に乗る

車内は高校性が多かった

 

板東駅

結局、板東駅で降りた遍路は皆無だった

 

もっと大勢いると思っていた

13時前だから遍路が誰もいないのだろうか

 

想像していた状況と違い、少しひるむ

 

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とりあえず、駅の待合所で遍路姿に変身

 

第1番霊山寺までは道路に線が引いてあり、迷うことなく歩ける

 

まず、霊山寺から少し先の大麻比古神社に向かう

 

大麻比古神社

 家田荘子の著書にここにお詣りして、四国遍路を始めたと書いてあった

だから、それに従うことにする

 

阿波の圀一宮である

 

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大麻比古神社 

 

今まで、伊予の圀一宮と讃岐の圀一宮にはお詣りしたことがある

 

土佐の圀一宮、土佐神社は第30番善楽寺と隣り合わせだ

四国一宮の制覇も近い

 

第1番霊山寺

境内にはひともまばら

なのに緊張はマックスになってきた

 

本堂と大師堂の区別がつかない

アワテテ、先に大師堂を参拝してしまう

 

納札、さい銭、どっちが先だったか

クソッ、思い出せない

 

経本を手に、声が震える

般若心経が、すらすら読めない

 

汗が流れる

手ぬぐいはもうグチョグチョだ

 

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霊山寺

 お参りの予行演習などしていない

本や雑誌で確認しただけだ

 

にしても、本番初日からこんな無惨な結果になるとは思わなかった

 

ガクッ

 

こんなにダメな奴だったのか

 

自分に自信がなくなった

 

うつむきながら、第2番極楽寺

 

第2番極楽寺 

精神的ダメージにより

ここら辺の記憶がない

 

納経所の女性が親切だった印象だけが残っている

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極楽寺

 

第3番金泉寺

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金泉寺

挨拶は相手より先にしよう

遍路に出る前、そう決めていた

 

小学生の下校時間なのか、生徒の集団とよくすれ違う

相手はベテランだ

 

遍路を見かけると、即、挨拶の声があちこちから飛んでくる

初心者遍路は遅れて挨拶するしかない

 

しかも小声で

 

決心はどこへ行った

 

お寺の作法も慣れなら、挨拶も慣れだ

何度か繰り返すと、だんだん慣れてくる

 

途中、宿までの道に迷ってしまった

近いはずだが、全然着かない

 

えー、うそっー!

 

「四国遍路ひとり歩き同行二人ー地図編」の見方はすでに完璧、

なわけがない

 

地図編を見ながら、必死で宿を探す

集中しすぎて、何人かの小学生が挨拶したのに、気づかなかった

 

あれ、挨拶してくれん

そう聞こえた気がして、振り返った

 

小学生たちは角をまがったのか、消えていた

激しい後悔に襲われた

 

たかが挨拶、されど挨拶だ

小学生に劣る自分を恥じた

 

それから四国を去るまで、挨拶のことで自分を恥じたことは、

一度もない

 

旅人の宿道しるべ

結局、地図にはない道なき道を通り、ひとの家の庭先を無断で横断しながら、やっと宿に到着した

 

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旅人の宿道しるべ

宿の情報は

koreshiru.hatenablog.com

 

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