ハイよ~!シルバー!

十年来の夢だった歩き遍路。定年と同時に四国八十八ヶ所と別格二十寺を通しで歩きました。その体験を発信しています。

四国歩き遍路 歩き対策で事前に行ったこと(脚の痛み予防編)

更新2020年8月18日

 

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

歩き遍路は脚が勝負を決めます。

リタイアするのは脚のトラブルが主な原因です。

 

ここで質問。

 

今まで30km以上歩いたことがありますか?

階段を息切れなく上れますか?

続けている運動がありますか?

筋肉質ですか?

脚力に自信がありますか?

 

わたしの答えは、すべて「いいえ」でした。

 

だから、四国遍路を歩く前にしっかりと準備をする必要がありました

 

その結果、マメをひとつも作ることなく脚の故障もなく、四国遍路を歩き抜くことができたのです

 

今回はどんな脚の痛み対策をしたのかを紹介します

 

なお、マメ予防についてはこちらをクリック

 

 

はじめに*1

 

当時わたしの年齢は、59歳

身長168cm、体重75kg

メタボでした

 

中学時代に庭球をした以外、特に運動らしい運動を経験したことがありません

 

普段の生活で、1km以上歩くことはほとんどなく

階段を上ると息切れがします

 

そんなわたしが四国遍路を歩き通すなんて

無謀な挑戦としかいえません

 

まず行ったこと

 

試しに20kmほど歩いてみる

 

靴:普段履いている、靴の量販店で買ったウォーキングシューズ

靴下:日常、使用しているもの

中敷き:なし

 

休日に朝9時から歩き始め、自宅に到着したのは3時過ぎでした

途中、何度も休憩しました

一番大変だったのが、最後の1~2km

 

脚はパンパン

足の裏はジンジン

両足にはマメがいっぱい

 

翌日はマメの痛みと筋肉痛で脚を引きづりながら出勤しました

 

このままではお遍路どころか、満足に歩くこともできません

 

本やインターネットで調べると

子供から高齢者まで、年齢や性別を問わず

四国遍路を歩き抜くひとはたくさんいます

 

秘訣は靴と中敷きのようです

もちろん、中年以上は長時間歩くトレーニングが必要でしょう

 

歩きのトレーニン

 

脚の筋肉痛は歩いて慣らすしかありません

土、日、祝を利用して約20km歩くことにしました

 

最初のころは1日歩くと、マメの痛みと足の裏の痛みに加え、脚の筋肉痛もひどく、とても次の日歩けません

 

1ヶ月に1日だけ歩く期間が半年ほど続き

徐々に慣れて、最終的には毎週1~2日歩けるようになりました

 

足の痛みの対策

 

まず中敷きから

 

靴は中敷きを入れてた上で履かないと、幅やサイズが選べません

だから、まず中敷きを決めました

 

参考にしたのはインターネットのレビューで高評価のもの

 

最初に買ったのが、インプラス社の「ソフソールインソール エアーセレクト」です

これを入れて歩くと同じ靴でも足の痛みが全然違います

 

何度も使うと表面がこすれて、耐久性が心配になりました

同じものを買うことも考えましたが、レビュー評価の高い別の中敷きを選ぶことにしました

 

ソルボ社「DSISウォーキングエア」

ソフソールより手ごろな価格です

かかとの痛みに効果的でした

 

レーニングで使用した結果、甲乙 つけがたかったので

結局、メインはソフソール、ソルボはサブとして四国遍路に持っていきました

 

靴選び

 

  1. ウォーキングシューズか、登山靴か、トレッキングシューズかの選択
  2. 防水用かそうでないか
  3. 実際に中敷きを入れて履いてみる
  4. 少し大きめのサイズを選ぶ
  5. 軽量がよい

 

ウォーキングシューズ

ウォーキングシューズは軽量なのが利点

アスファルトの平坦な道を歩くのには適しています

事実、遍路道の約8割が、アスファルト

 

しかし、残り2割の山道が問題です

四国遍路の山道は難所ばかり、ウォーキングシューズでは心配です

 

登山靴

山道では安心ですが、アスファルトを長時間歩くのに重い登山靴は不適です

 

トレッキングシューズ

決めたのはトレッキングシューズ

山道にも強く、登山靴より軽量なので、歩きやすいです

坂道での怪我予防のため、ミッドカットにするかハイカットにするかが悩みどころ

 

防水性

靴に水が入ると、蒸れてマメができやすいと聞きました

足マメ予防のため、防水の靴がよさそうです

 

防水の靴は雨水が侵入すると、乾きにくいのが弱点です

ただ、雨に濡れても、新聞紙を入れて、3回ほど取り換えれば、翌日には問題なく歩けます

 

実際に試し履きすること

レビューで高評価のトレッキングシューズを数品選びました

 

ところが、地元の靴屋、スポーツ店、登山用品店、いろいろ探しても選んだ靴がなかなか見つかりません

 

あってもサイズがなかったり、色が一色しかなかったり

 

実際に試し履きしないと、中敷きがキチンと入るのか、中敷きを入れた状態で足が入りやすいのか、どの程度大きめのサイズにするか、わからないことばかりです

 

なので、選んだ靴はあきらめました

 

もう一度、インターネットで高評価のレビューを検索

すると、コロンビア社のトレッキングシューズがヒットしました

 

 コロンビアの専門店なら、地元にもあります

店員さんのアドバイスも期待できそうです

 

さっそく、中敷き(ソフィソール)を手に訪問

 

中敷きは靴に問題なく入ります

中敷きを入れた状態で、靴もすっと履けます

 

ちなみにこの時、四国遍路を歩くのと同じ条件にするため、足には5本指靴下と2重履き用靴下を履いていました

 

通常なら靴のサイズは24.5~25.0

遍路で履くので、少し大きめの26.0にしました

 

水濡れによるマメを防止するため 

やはり、靴は防水にしました

 

カットの種類も、ローカット、ミッドカット、ハイカットとすべて揃っていました

3種類を試した上で、ミッドカットに

軽さと安全性のバランスを考慮した結果です

 

色も全種類あり、実物の色を見て選べました

 

購入したのは

コロンビア社「セイバー3ミッドオムニテック253」です

 

靴選びは慎重にしてください

四国では、山道で脚を痛めてリタイアした遍路に何人も出会いました

 

山道のトレーニン

 

靴が決まれば、山道でも安心です

 

近くにある標高270m程度の登山にチャレンジすることに

ファミリー向けの山で、登山道が複数あります

 

最初は休み休みでなければ登れません

それでも頂上まで行くのは大変です

1往復しただけで、その日はリタイア

 

土、日、祝を利用して

 何日かチャレンジを続けていると、休憩なしで一気に山頂まで行けるようになりました

 

最終的には複数の登山道を一日3往復以上しても平気でした

 

焼山寺の遍路ころがし、遍路が最初に出会う難所です

寺まで、健脚5時間、平均6時間、弱足8時間といわれています

レーニングの甲斐あって4時間ほどで、クリアできました

 

*1:マメ予防編にも書きました