ハイよ~!シルバー!

十年来の夢だった歩き遍路。定年と同時に四国八十八ヶ所と別格二十寺を通しで歩きました。その体験を発信しています。

四国歩き遍路 遍路宿の泊まり方

ハイよ~!シルバー!のおじいです。

 

今回は遍路宿の泊まり方。

 

遍路宿の泊まり方を知っておくと、遍路のプランを立てる時、役に立ちます。

 

宿によって多少の違いはあります。

 

でも、基本がわかっていれば、困ることはありません。

 

 

宿の予約

 

注意点

  1. 予約は遅くとも前日には入れること
  2. 昼前後か、4時前に電話をするとつながりやすい
  3. 当日の空きを確認する
  4. 名前を伝える
  5. 人数を伝える
  6. 歩き遍路であることを伝える
  7. 当日どの場所から歩き始めるのかを知らせる
  8. 素泊まり、朝食のみ、夕朝食付、など希望の条件を伝える
  9. 料金を尋ねる
  10. 名前、日にち、条件、料金を復唱する

 

解説

 

予約は早めに

人気の宿、松山や高松など大都市の宿、GWなど大型連休の期間中は宿の予約が取りにくいです

 

わたしは1週間前に予約を入れていました

 

それでも、5回、予約が取れませんでした

満室が4回(都市部2回、それ以外2回)

電話が不通、1回

 

例えば、第66番雲辺寺へ行く遍路は「民宿岡田」に泊まらないと、近くに宿はありません

少し離れた宿を紹介してくれますが、送迎してもらわないと距離的に厳しいです

歩き通したい場合はプランの変更が必要になります

 

宿泊先の予約がすべて完了しているベテラン遍路もいました

こうなると、予定に追われ過ぎて、柔軟性がなくなります

 

平坦な道では一般的に時速約4kmで歩けるそうです

自分の歩ける距離を計算して、事前にプランを立てましょう

 

プランを立てておけば、宿の予約もしやすくなります

 

歩きは初めは、ゆったりとしたプランのほうが、望ましいです

無理なプランを立てて、途中でリタイヤしては何にもなりません

 

宿の事情

部屋数が少ない宿はひとり、あるいはふたり(夫妻や親子)で営業しています

 

午前中は掃除や買い物、4時以降は食事の準備などのため電話に出られないことがあります

 

わたしは3時頃には宿に着くようにして、4時までに部屋から電話で予約を入れていました

 

高齢の方がボランティア感覚で営業してくれている宿も多いので、予約時には内容を復唱すると間違いが少なくなります

 

名前・人数

同性の場合があるのでフルネームで予約しましょう

 

小さな宿にわたしを含めて三人、同性のひとが泊まっていたことがあります

年齢がバラバラだったため、家族と間違われました

 

歩き遍路

遍路の交通手段によって宿に到着するまでの時間が異なります

 

歩き遍路と伝えて、 当日どこから歩き始めるのかを知らせてください

そうすれば、経験豊富な宿の人には到着がいつ頃になるのか、だいたい想像できます

 

夕食時より、大幅に遅くなると思われたなら、夕食は用意できない、どこかで食べてきて、と言われるかもしれません

 

しかし、やっとの思いで宿に到着して、夕食なしと告げられるより、マシです

 

料金

夕朝食付きで7000~8000円

 

夕食抜きだと5000~6000円です

夕食代2000円は大きいので、近くにファミレスがあればそちらを利用したり、コンビニ食にしたこともあります

 

朝食は必ず頼んでいました

 

宿に泊まる

 

宿泊の手順

  1. 金剛杖を洗う
  2. 風呂に入る
  3. 洗濯をする、洗濯物を干す
  4. 乾燥機があれば、乾燥させる
  5. 夕食をとる
  6. 夜、明日の準備をする
  7. 朝、出発前の準備をする
  8. 朝食をとる
  9. 宿泊代を支払う

 

解説

 

受付時間

受付は3時以降が一般的

あまり早いと準備が出来ていないため、待たされます

 

宿には5時までに着いたほうが、あとの段取りがスムーズです

 

金剛杖

宿の玄関には金剛杖を洗うための桶が用意されています

桶の水で金剛杖を洗います

用意されているタオルを使って水分をふき取ります

 

宿のひとが代わりにやってくれることもあります

 

杖立てがあれば、そこに立てます

なければ、部屋の中で立てかけます

 

翌朝、忘れないよう注意してください

 

風呂

風呂は到着順です

順番が来たら宿の人が呼んでくれます

 

家庭風呂が多いので基本的にひとりで入浴

 

石鹸、シャンプーはあります

リンスは微妙

 

洗濯・乾燥

風呂が終わると、洗濯です

 

お接待でしてくれる宿もあります

 

乾燥機はない宿が多いです

あっても乾燥には時間がかかるので、長時間の順番待ちを覚悟してください

 

洗濯機は無料、乾燥機はあっても有料のところがほとんど

洗剤はお接待で無料(例外あり)

 

夕食

一般的には6時以降になります

夕食を頼んだ宿泊客が一斉にいただきます

 

ビールなども頼めます

 

夕食時に到着した遍路はまず食事から

風呂、洗濯などは後回しになります

 

全員が食べ終わった後、遅くに到着した遍路は食事の提供ができないという場合もあります

 

遅くても夕食時までに到着するのが無難です

 

明日の準備

わたしが行っていたこと

  1. 明日の歩きルートの再確認(毎日)
  2. 納め札に名前などを記入(少ない時)
  3. 手持ちの現金、お賽銭、納経料用の100円玉、を確認(気になった時)
  4. 線香、ロウソクの残量確認(気になった時)

 

出発前の準備

わたしが行っていたこと

  1. ストレッチ体操(身体をほぐすため)
  2. 両足にテーピング(マメ予防)
  3. 宿泊代の準備(取り出しやすい財布には小銭しか入れていないので)

 

朝食

一般的には7時頃になります

全員一斉にいただきます

 

宿泊者と相談して朝食時間を決めてくれる宿もあります

その場合は夕食時に「朝食時間は何時がいい?」と全員に聞いてくれます

 

宿泊代の支払い

現金支払いです

 

この時、昼食用のおにぎりやパン、飴などの菓子類をお接待でくださる宿もあります

 

宿坊

 

泊まり方

民宿、旅館とほぼ同じです

 

風呂は大浴場です

いつも一番に到着していたので、ひとりきりの入浴でした

 

安楽寺は宿泊者が少ないとバス・トイレ付個室になります

朝食料は割引されて、菓子パンだけです

 

岩本寺は宿泊者が少ないと夕食が出ません

料理に応じた食事処を紹介してくれます

 

お勤め

夕食後、あるいは早朝に「お勤め」があります

宿泊者が少ない場合は「お勤め」なしの場合が多いです

 

実際に泊まったのは、次の宿坊です

 

第六番安楽寺宿坊
  • 宿泊者二名
  • お勤めなし
  • 代わりに夕食後、本堂の案内
第二六番金剛頂寺宿坊
  • 宿泊者四名
  • 五名以下の場合はお勤めなし
第三七番岩本寺宿坊
  • 宿泊者二名
  • 早朝にお勤めあり(お経を唱える)